2005.4.25(月曜日)
『JR福知山線脱線事故』
「同志社前」行きの列車と聞き、万が一乗客の中にいればと不安に
思い、同志社にいる長男と連絡をとり無事を確認した。大変な大惨
事の模様だ、安全装置の古さが指摘されているが、経費節減による
利益の確保が安全の確保に障害をつくる例は多い。人命をあずかる
鉄道事業のお粗末さに落胆してしまう。「環境と安全」は企業理念
として常識になっている。農業分野においても、手間ひまをかけた
食材に人気がでるなど、本物を見直す傾向は復活してきた。価格競
争で勝利する事で勝ち組になる発想から、価格に見合った価値を提
供する商品を販売することが企業価値を高めていく、「安売りの終
焉」と「ブランドの回復」をキーワードにカトレヤの生産に取り組
む。4月も開花量が不足して目標を達成できなかった。植え替え一
年目のイングリッドの作落ちが予想以上だった。鉢あたり2輪くら
いの採花量、計画から半減した収量になった。植え替え二年目の鉢
が咲く5月中旬まで少ない状態になる。努力の割に結果が出ないの
で気落ちするが、来年以降につながる成長過程として見守ってほし
い。
2005.4.18(月曜日)
『ガビチョウ(画眉鳥)』
住宅のサッシに衝突して気絶している美しい小鳥、見た事のない種
類。調べてみたら、ベトナムや中国南部にいる鳥で、ペットとして
飼われている『ソウシチョウ』であることが判明。日本に帰化して
定着してしまい、専門家のあいだでは問題になっているそうだ。何
年前からか住宅の裏山で美しい声で泣く鳥がいて、姿は見た事がな
かったので、この鳥と思い込んだ。偶然、ハウスの脇で泣く鳥の姿
を目撃して驚いた。別の鳥だ、ツグミのような鳥で目のまわりを眉
毛を白く書いたような、「くまどり」のある初めて見る鳥だ。調べ
たら『ガビチョウ』という帰化鳥で1996年頃から里山でも頻繁に
目撃されるようになり、留鳥で一年中いるという。在来種への影響
を懸念するほど繁殖しているらしい。やがて初夏になると、「オオ
ルリ」と「サンコウチョウ」が渡ってきて子育てをする裏山がこれ
からどうなるのか心配だ。単に籠抜けしたペットが飛んでいる次元
と違い、地球環境の変化を具体的な現象として、自分の目で見た日
になった。
2005.4.11(月曜日)
『夏日』
今朝の千葉県といい、頻発する地震に識者の意見も両極のようだ。
大地震の予兆とする学者。一方、プレート間に溜まるストレスを解
消する小規模の地震でエネルギーを解放して、むしろ大地震を起こ
さない方向にあるという研究者。予測不可能というのが現実だろう。
先週の「夏日」は冷房で対処した。2号棟の冷房用ポリ製貯水タン
クが地下水位の上昇で浮き上がり、配管が外れてしまい大騒ぎ。結
局、1号棟のコンクリート貯水槽まで配管工事をやり替えた。ガラ
ス温室の基礎に100ミリと50ミリの穴を開けて排水管と吸水管、
電線を通す大工事をした。ガラス温室(200坪)建設時に5トン
の貯水量の地下タンク2基を造り潅水に使用していた。栽培面積の
拡大で40トンの地下タンクを新設してから使用しなかった貯水タ
ンクが有効利用できた。換気扇のVベルトは、電源を落としている
冬のうちに新品に張り替えておいた。
2005.4.04(月曜日)
『スリップスとダニの防除』
桜の開花は遅れているが、ダニ類、アザミウマ類、アブラムシ類の
活動は平年並みだ。開花量が増えてくると防除に気をつかう。薬害
のない農薬を選択するにも、実際に散布してみないと本当のところ
はわからない。カトレヤに適用試験をするのは生産者しかいない。
新薬を使う時は、薬害のリスクとスリップスの食害の被害を天秤に
かける。園芸の盛んな地域ほど、耐性の問題が深刻になる。野菜の
病害虫がカトレヤのハウスに侵入した場合、従来の農薬で効かない
ことがある。近所の農家が何を散布しているか聞いて対処する必要
がある。農村共同体としてのコミュニケーションが機能していると
生産効率もあがる。除草剤を散布する際も隣の畑やハウスを気ずか
う余裕、風の強さや風向きを考えた作業の段取りができる。コミュ
ニテーの崩壊は生産の障害を様々に作り出す。