朝バナナダイエット、、、実に面白い

朝バナナダイエット。この文章を読まれる方の多くは、すでに耳にされている言葉でしょうが、まずは以下をご覧ください。これが、正しい朝バナナダイエットのやり方です。

How to 朝バナナ

(朝バナナダイエット公式サイト http://www.asabanana.net/ のコンテンツ「How to 朝バナナ」の見出しを列記、カッコ内は私が加筆)

いかがでしょうか? このダイエット法は、往々にして「朝食にバナナを食べるだけでやせられる、ガマンの要らないダイエット」と紹介されています。しかし、話はそう単純ではありません。

「朝バナナ」というからには、朝食はバナナ、朝の食卓にでーんとバナナを置いてみんなでむしゃむしゃ、あるいは、皆の朝ごはんを横目で見ながら、一人さびしくバナナをむしゃむしゃかというと、さにあらず。そもそも、朝食をバナナ「のみ」にせよ、という指示はありません。それどころか、バナナはいくら食べてもいいし、15~30分以上あけさえすれば追加で何か食べてもいいとあります。これはスゴイ。つまり、少し早起きして予めバナナを食べてしまえば、みんなと同じ朝ごはんが食べられるということでしょう。せっかくの良い習慣(家族揃って朝ごはんは、いうまでもなく良い習慣です)は、ダイエット中でも維持したいですから、朝バナナはこの点優れています。

一方、私にはこれが「ガマンの要らないダイエット」とは思えません。それどころか、こと生活習慣に関して朝バナナは結構厳しいですゾ。曰く、お茶やコーヒーはやたらと飲むな(飲み物は水が原則)、スイーツは3時のおやつだけ、食後のデザートは駄目(3時のおやつは食べてOKとは、そういうこと)、夕食は極力20時までに済ませろ、夜中に食べたくなったらまずは水をゆっくり一口飲んで落ち着け、夜型(生活)は卒業せよ、朝は目覚まし時計に起こされないようにせよ(朝の目覚め方は意外と大切なのです)、今日できることは後回しにするな、、、

要するに、本当に大切なのは健康的な生活習慣を身につけることであって、朝バナナはそのための方便である、ということなのでしょう。そう考えると、朝バナナへの見方も違ってきます。極端な話、売り切れでバナナが買えなかったら、とりあえず他のお約束を守ってればいいんじゃないかな。

私天邪鬼ですから、こういう超有名になってしまった方法は、まず相手にしません。でも、今回は違いますよ。

「朝バナナダイエット、実に興味深い」


「くらしと医療」2008年11月号


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