みなさん こんにちわ
久々に、「Macで使うJGAWK」をお届けします。
JGAWKの使い方については、前回までの説明で基本的なところは網羅してい
ます。これ以上をめざす方は、「プログラミング言語AWK」などの成書を参照
されるか、NIFTYのFGALTSなどで、実際にバリバリ使っているawkユーザーと情
報交換を図る方がいいでしょう。
今日の話は、awkを「楽に使う」方法の紹介です。もちろんハッシー流です。
awkで面倒に感じるのは、定型的な処理をするためにいちいちタイプしなけ
ればならないことが結構多い、という点です。しかも、これに日本語が絡んで
くるから余計面倒になります。
例えば、awkで 世界のみなさんこんにちは と表示するには、
BEGIN{print"世界のみなさんこんにちは"}
となりますが、これをタイプする時のことを考えてください。そもそも日本
語キーボードだと " や { } の入力が shift入力になるので面倒な上、これに
日本語入力モードの切り換えが伴うのです。
しかし、御安心あれ。
古典的な方法ですが、IMEに片っ端から単語登録してしまえば、この問題は
大きく改善します。日本語を併用するコマンドは、print, printf, sprintf,
sub, gsubぐらいに限定されているので、これらを登録しておけば、スクリプ
ト作成が感覚的にかなり楽になります。
具体的には、ローマ字としての正当な読みを無視して、タイプ通りの読みで
登録します。これが私には一番使いやすいようです。この時、面倒な記号類も
いっしょに登録してしまいます。例えば、
読み 登録語 pりntf printf("",) printf("\n",) gすb gsub(,,) gsub(//,,) gsub(//,)
などですね。複数登録しておいてピタリと合うのが出るまで変換キーを押す方
が、中途半端なやつを登録するより楽だと思います。
最近のIMEは優秀で、かなり変な読みでも「読み」として受け入れてくれる
ので助かります。単純ですが、それゆえ結構応用のきく方法です。私のIMEに
は、HTMLやLaTeXのタグがいっぱい登録されています。
初出 NIFTY-Serve「みんみんネット」1996/12/04 (Wed) 10:17:08