Let's GAWK! とにかく使うJGAWK その23

 みなさん こんにちわ
 久々に、「Macで使うJGAWK」をお届けします。

 JGAWKの使い方については、前回までの説明で基本的なところは網羅しています。これ以上をめざす方は、「プログラミング言語AWK」などの成書を参照されるか、NIFTYのFGALTSなどで、実際にバリバリ使っているawkユーザーと情報交換を図る方がいいでしょう。

 今日の話は、awkを「楽に使う」方法の紹介です。もちろんハッシー流です。

 awkで面倒に感じるのは、定型的な処理をするためにいちいちタイプしなければならないことが結構多い、という点です。しかも、これに日本語が絡んでくるから余計面倒になります。

 例えば、awkで 世界のみなさんこんにちは と表示するには、

  BEGIN{print"世界のみなさんこんにちは"}

 となりますが、これをタイプする時のことを考えてください。そもそも日本語キーボードだと " や { } の入力が shift入力になるので面倒な上、これに日本語入力モードの切り換えが伴うのです。


 しかし、御安心あれ。
 古典的な方法ですが、IMEに片っ端から単語登録してしまえば、この問題は大きく改善します。日本語を併用するコマンドは、print, printf, sprintf,sub, gsubぐらいに限定されているので、これらを登録しておけば、スクリプト作成が感覚的にかなり楽になります。

 具体的には、ローマ字としての正当な読みを無視して、タイプ通りの読みで登録します。これが私には一番使いやすいようです。この時、面倒な記号類もいっしょに登録してしまいます。例えば、

  読み         登録語
  pりntf   printf("",)
               printf("\n",)
  gすb       gsub(,,)
               gsub(//,,)
               gsub(//,)

などですね。複数登録しておいてピタリと合うのが出るまで変換キーを押す方が、中途半端なやつを登録するより楽だと思います。

 最近のIMEは優秀で、かなり変な読みでも「読み」として受け入れてくれるので助かります。単純ですが、それゆえ結構応用のきく方法です。私のIMEには、HTMLやLaTeXのタグがいっぱい登録されています。



 初出 NIFTY-Serve「みんみんネット」1996/12/04 (Wed) 10:17:08