例6:老人医療受給者で、現病の増悪から受診回数が多くなった場合。
このcaseは、肺気腫・慢性気管支炎などの呼吸器疾患で在宅酸素療法を行っています。手術の既往があり、平素は内科と外科に通院しています。
この月は、感冒をきっかけに呼吸器の病気が悪化し合わせて10回受診(うち内科が9回)しています。病状に応じて治療薬が何回か変更になっており、かつ点滴も行っています。最終的には、なんとか通院治療で乗り切ることができました。
医療費(1点が10円です)
- 再診 590(59x10)
- 外来管理加算 296(37x8)
- 休日再診 190(190x1)
- 在宅酸素指導管理 9400
- 内服薬剤 2009{(1x42 + 1x30 + 2x42 + 4x42 + 6x14 + 7x28 + 22x42 + 34x7 + 38x5)) x0.9 + 1x10 + 34x7}
- 内服調剤 20(5x4)
- 外用薬剤 68(34x2)
- 外用調剤 4(2x2)
- 処方 104(26x4)
- 処方管理加算 24(12x2)
- 薬剤情報提供加算 5
- 麻薬加算 6(1x3 + 1x3)
- 調剤基本 8
- 注射 1414
- 検査 720
以上で、しめて14858点となります。
自己負担
・変更前
現行の医療保険制度では、老人医療の自己負担は月額固定で 1020円です。
・変更後
変更後は、通院1回あたり500円となります。通院数のカウントは診療科毎に1回で、上限が月4回2000円となっています。この4回も科毎に4回までです。
したがって、このケースでは定額負担の部分で、500x4 + 500x1 = 2500円です。
変更後はこれに薬代が新たに加わります。
内服薬の場合、1処方当たり、処方日数にかかわらず1種類0円、2〜3種類400円、4〜5種類700円、6種類以上1000円の追加負担が課せられます。
外用薬は量に関係なく1種類80円、頓服薬も回数にかかわりなく1種類10円です。以上をこの例に適用すると、薬代の自己負担分は、1000x3 + 400x1 + 80x2 = 3560円です。
よって、トータルの自己負担額は、2500 + 3560 = 6060円です。
以上の試算は、衆議院を通過した「修正案」によるものです。政府原案での試算はこちらです。
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