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知識は力なり

あなたの「薬代の計算」をお手伝いします

医療保険制度改定案(1997年5月7日発表の修正案)では、投与薬剤数に応じた追加負担の導入が提案されています。

この負担は、あくまでも追加負担です。現在の医療保険制度では、薬代も医療費として計算され、そのうちの何割かを自己負担していただいております。今回の改定案では、このもともとの自己負担分はそのままで、さらに薬の剤数に応じた追加負担が導入されようとしているのです。ですから、これは薬剤費の二重取りだと非難する人もでてきています。

改定案を糾弾するのが趣旨のページではありませんので、このくらいにします。しかし、これはちょっとおかしいぞと考える方は、反対署名に御協力ください。
This is a pen.署名のページ


改定案で導入されようとしている薬剤費の追加負担は次のようなものです。

薬の投与量(投与日数)にかかわらず、種類数で通院毎の追加負担額が決まります。内服薬の場合、
です。外用薬には一種類80円、頓服薬には一種類10円の追加負担の導入が予定されています。なお、この追加負担は外来診療の場合に限られます。

問題は、内服薬の種類数を決めるのが難しいことです。
薬の値段は、薬価として政府が管理しています。現在、一日分の薬価が205円未満の薬剤は、剤数1、すなわち一種類としてカウントされています。この「205円まで一種類」のルールは、改定案でもひきつづき適用されます。これがあるために、内服薬の種類を決めるのは一筋縄ではいきません。

次のような「気管支炎」に対する処方例を考えましょう。薬剤名、一日量(Tは錠数、Cはカプセル数、他はグラム数です)、薬価(単位は円)x一日量、一日分の薬価の順に書いてあります。
    PL顆粒        3.0     7.80x3.0 = 23.40
    メジコン錠       6T     6.50x6   = 39.00
    ゼオエース       6T     7.50x6   = 45.00
    サワシリン(250)  3C    19.00x3   = 57.00
    KM散         3.9     6.50x3.9 = 25.35
   ------------------------------------------
                                 189.75
この処方では、実際にもらうのは五種類の薬ですが、205円まで一種類のルールからすれば、これは一種類の薬ということになります。しかし、薬価に関する知識がないと、これを一種類と見抜くのは難しいでしょう。



このページでは薬価一覧(Dr.ハッシーが常用する内服薬剤に限定)と、剤数計算のためのPerlスクリプトを公開します。

スクリプトはMS-DOS版のJPERL4.063で動作確認しています。他の環境やバージョンのPerlでお使いの場合は、日本語メッセージを使用していますのでご注意ください。

このデータベースやスクリプトは無保証です。Your own riskでご利用ください。



余談ですが、先ほどの例では、ちょっと高い薬を使うようにするだけで一日薬価が205円を越えます。例えば、一カプセル19円のサワシリンの代わりに一カプセル37.4円のケフレックスを使うと、一日分の薬代は244.95円となります。その結果、薬剤費として一回700円(あるいは二種類と数えて400円)の追加負担が生じます。

理不尽な感じがしますが、これが現在審議中の改定案の中身です。