マルチメディアについて

 

 	高崎南ロータリークラブ卓話原稿 95.7.25

						アサヒ商会 広瀬太郎

 最近マルチメデアという言葉をよく耳にすると思います。これはどんなものか皆さ
んそれぞれ考えをお持ちでしょうが、私なりの、説明をさせていただきます。

 世界の人類は三回の革命を経験したと、言われています。最初の革命は農業革命で
す。人類は原始の時代、食べ物を、拾ったり、あるいは動物を殺して食料としていま
した。非常に不安定な時代でした。

 そこに作物を栽培して収穫すると言う、農業が発明されて人間は安定した生活が出
来るようになりました。農業革命で人類は動物に近い生活から、文明社会を築くよう
になりました。この時代が、ずーっと長らく続きました。

 二番目の革命は産業革命です。農業時代が長く続き殆どの人が農地に縛り付けられ、
農奴と言われるような生活をしていた時代に、英国で蒸気機関が発明されました。

 人間を馬や牛と同じ動力としていた時代が、蒸気機関に、置き換えられ工場での、
維生産等の製造に代わったのです。ついこないだまでは、工業の時代だったわけです。

 最近、起きてきたのが、第三の革命で情報革命です。様々な名が付けられています
ので、人によって呼び名が違いますが、情報によって起きる革命には違いありません。

 この革命の中心になっているのは、皆さんのご存じの通りコンピュータです。巨大
で高価なコンピュータが、安くなり革命が起きたわけです。実はコンピュータを安く
したのは、日本人です。

 二〇年も前私がまだ一線で、アサヒ商会で事務機を売っていた頃、電卓が最大の商
品でした。キヤノンをはじめソニー等五〇社ぐらいで、大競争をしていました。その
頃はモデルチェンジする度にトランジスターやアイシーの組み替えをし開発費も時間
も大変かかっていました。

 そこでビジコンという、当社でも扱っていたメーカーが、アイシーはそのままで計
算をするソフトだけを変えればいいチップを考えつきました。日本の富士通や日電は
そんなのは出来ないと言って断ったのですが、米国の当時小さいメーカーだったイン
テルがやってみようと、いうことでつくりました。

 これが非常にうまくいってセイコーが一段と高性能の物をインテルにつくらせ、以
後インテルは世界一の半導体メーカーになりました。皮肉にもおおもとの日本のビジ
コンは特許をとらなっかたので倒産してしまいました。もしこの時特許を取れば今頃
世界一の金持ちになっていたでしょう。

 こうして開発されたマイクロコンピュータが元になり、ワープロパソコンが安くな
り今マルチメデア革命の元が出来たわけです。

 マルチというのは多くのと言う意味の英語で、メデアとは手段と言う意味です。つ
まりたくさんの手段と言うことです。パソコンとテレビとCD、ラジオ、ステレオ、
電話、FAX、ワープロ、手紙、楽器、交換機、画など何百種類にも使えると言うこ
とです。今までですとそれぞれ専用の物を買ってもひとつのことしかできませんでし
た。それが1台でなんでも出来るようになったわけです。しかも20万円台からです。

 しかも今盛んに言われているインターネットにつなげれば世界中と絵や音楽、情報
の交換が自分のパソコンで出来ます。私の倅は高崎、桐生、伊勢崎のお医者さんが主
体で設立したインターネットのアンクルに参加させていただいているので時々画面を
覗いてみますが、世の中も便利になったなとつく
ずく思います。

 マルチメデアで今革命が起きているのは確実です。知らずに触らずに済ますことも
出来ますが、使った方が得なようです。難しく考えずに、テレビに、コンピュータが
付いて便利になった物と考えていただければ幸いです。
			

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