技術革新について


 技術革新が人類の文明を変える原動力となる。インターネットはまさにこの原動力
と成りうる、巨大な革命である。これをどう生かすかで企業の盛衰はもちろんの事一
国の命運も変えてしまうであろう。

 世界の人類は三回の革命を経験した。最初の革命は農業革命である。人類は原始の
時代、食べ物を、拾ったり、あるいは動物を殺して食料としていた。非常に不安定な
時代である。

 そこに作物を栽培して収穫すると言う、農業が発明されて人間は安定した生活が出
来るようになった。農業革命で人類は動物に近い生活から、文明社会を築くようにな
った。この時代が、長らく続いた。

 二番目の革命は産業革命である。農業時代が長く続き殆どの人が農地に縛り付けら
れ、農奴と言われるような生活をしていた時代に、英国で蒸気機関が発明された。

 人間を馬や牛と同じ動力としていた時代が、蒸気機関に置き換えられ工場での、繊
維生産等の製造の時代にかわった。つい最近までは、工業の時代だった。

 最近、起きてきたのが、第三の革命で情報革命である。様々な名称が付けられてお
り人によって呼び名が違うが、情報産業によって起きる革命には違いはない。

 この革命の中心になっているのは、コンピュータである。高価なコンピュータが、
安くなり革命が起きた。実際コンピュータを安くしたのは、日本人であった。電卓の
開発競争の中から、日本のメーカーの依頼でインテルがマイコンを造り成功した。こ
れ以後インテルは世界一の半導体メーカーとなった。こうして開発されたマイコンが
元になり、パソコンができ、マイクロソフトがソフトを造り,windowsを開発
しWintelとまで称されるようになった。

 Wintelとはwindowsとintelを合成した言葉で、かって世界中を
制覇したIBMに変わって、今世界を制覇しつつある、マイクロソフトとインテルを
指す言葉である。wintelに通信回線を加えた,internetが次なる世界
の覇者である。この波に乗れない者は、溺れるしかない。企業も対応しなければ、死
を待つのみ。

 internetは誰もが管理者であり、誰もが利用者である。グーテンブルグの
印刷機のような、高価な機械ではない。利用のための費用も極めて低廉である。誰も
が参加できる安さである。ちょっとした知識さえあれば、誰もが出版社、放送局、新
聞社になれる。地球の裏側と情報をやり取りするのと、隣の家と電話をするのとほぼ
同じコストで出来る、歴史始まって以来の、地球規模の情報発信手段が、インターネ
ットである。参加者が多い程、利用回数が多いほど情報の幅と深さが増え、コンテン
ツが多種になるほど、使用価値が増え、更に加入者がふえる。しかもほとんどが無料
に近い。こんな理想的な環境を駆使しない手はない。

 この素晴らしいインターネットの利用技術を活用してこそ、次なる新世界での勝利
者生き残り組に入れる。もちろん何も関わりなくすごす事も可能である。しかしそれ
で済ませてしまうには、あまりにも革命的な技術である。個人も会社も地域も国も全
力を挙げてこれに取り組む必要がある。

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hirose@wind.co.jp interested in PC,OfficeSuply,Sake,Foods,Aerobix