インターネットのサーバーは何処に置くか?

      アサヒ商会 広瀬洋一

 今年の11月までにリムネットのサブプロバイダーが高崎にアクセスポイントを開
設するそうです。初年度だけで2、500人の加入者を見込んでいるそうです。この
APは直接回線で東京にあるラピドシステムの本社に繋げ、従来リムネットが使用し
ているリクルートのVAN回線は利用しないそうです。

 他地域の大阪等ではリクルートVANを使っています。群馬にも高崎、桐生の2箇
所に有るはずですが、今回は使わないようです。この方がVAN利用料金分だけ安く
なるからでしょうか?VAN会社内にAPを作れば信頼性とかメンテナンスの点で安
心だと思います。新田町の建物ではちょっと心配です。

 収支としては、個人の接続料だけでは絶対合わないはずです。企業向けサーバーの
請負を中心にやらなければ苦しいと思いますが、何社が月30万円払うでしょうか?
商用プロバイダーとして必須の信頼性と接続性が高ければいいのですが?

 群馬県の東側の東毛地区と、栃木県の西側の下毛地区を合わせて両毛地区でも、活
発な動きがあります。足利市の両毛通信社長高橋隆雄氏が中心となって、新会社両毛
インターネットを設立し7月に郵政省に第2種通信業者の免許申請をしました。10
月にも免許が下りれば、事業を開始するそうです。ここは東京インターネットのサブ
で栃木県は足利、佐野、群馬県は館林、太田、桐生等にアクセスポイントを開設する
そうです。これは本格的な商用プロバイダーになります。

 群馬県庁は産業情報ネットワーク”スパークネット”を今年度予算で構築します。
群馬大学社会情報学部と、県工業試験場、ぐんま産業高度化センターを結び、更に県
内中小企業にも接続させます。文部省予算の学術ネットワークに民間企業の商売用の、
機械がぶら下がるわけですが、うまく運用できるのでしょうか?もしかして学術ネッ
トワークで商用利用が認められるようになったのでしょうか?

 米国のオップス社から案内が当社に送られてきました。オンライン パブリッシュ
サービスをアメリカのサンフランシスコとオースチンでやっている会社で、日本にも
代理店を作りたくて誘いの文章がきました。米国のサーバー内に顧客の独自ドメイン
名で、サーバーを開設するサービスです。

 アクセスする側からすれば、独自のWWWサーバー運用をしているように、見える
サービスです。国内に専用線IP接続すれば、開設費100万円、ハード200万円、
月接続料20万円、回線費月30万円等と結構なお金がかかります。それがこの米国
サーバー上に開設するなら、初期費用4.5万円と月使用料4万円だけで済んでしま
うのです。

 たとえば当社のサーバーをwww.asahi.comという具合に開設できるの
です。さっそくやろうと思ったら、一足先に朝日新聞社がその名前で米国にサーバー
を作り日本向けに情報発信を始めてしまいました。では当社はasahi−bmにで
もしようかな、というところです。

 インターネット上ではどこにサーバーがあっても関係ないのですから、米国上でも、
いいのでしょうが、なにか釈然としません。規制緩和が進まないと朝日新聞のように
サーバーも国内空洞化が進みます。一応朝日新聞社は提携先のサンノゼマーキュリー
新聞の設備を利用したから、米国に置いたと弁明しているようです。他の新聞社は、
日本に置いています。正しい経済的選択かどうか、私には判断できません。

 	
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