―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 電設CADシステム for JW_WINについて 2005.10 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――  ( WINDOWS 2000、XP上で動作させる場合の注意事項 ) 電設CADシステム for JW_WINを Windows2000、XP上で動作させる場合は、JW_WIN(JW_  CAD Windows版)のインストール先に注意して下さい。  通常、そのままインストールすると C:\Program Files\JW_CAD\JWW 内にセット  アップされる場合がありますが、この状態だとJW_WINの外部変形機能がエラー  を起こしてしまい、当社の全自動材料拾い出しプログラムが起動出来ません。  原因は、Windows2000、XPのコマンドプロンプトにおいては、インストール先の  ..\Program Files\..文字列のProgramとFilesの間の空白が認識出来ない為です。  したがって、JW_WIN(JW_CAD Windows版)をインストールする時に空白文字の含ま  ないフォルダ名を指定して下さい。  例えば、..\Program Files\..文字列を消してC:\JW_CAD\JWW とかC:\JWW にすれ  ば問題ありません。  そして、当社の電設CADシステム for JW_WIN も同じ場所にインストールして下さい。  以上です。 目 次 1章 はじめに 1 本システムの概要 1-1 配管配線類の長さの計測 .....4   1-2 配線器具等部品拾い .....5 2 動作環境 2-1 必要なハードウェア .....5 2-2 必要なソフトウェア .....5 2章 インストール 1 インストール前の準備    .....6   2 インストールプログラムの起動 .....8     3章 基本操作 1 材料拾い出しプログラム .....9 4章 材料拾い出しする為の作図方法 1 図面ファイルの使用分類 .....10 2 レイヤの使用分類 .....11 3 線色(線色 No)の使用分類 .....14 4 線種の使用分類( 施工区分 ) .....14 5 立面長有無のフラグとしての補助線円 .....15 6 文字の設定 .....16 7 建築図面のトレース .....16 8 電気設備図の作成 .....17 8-1 基本事項 .....17 8-2 照明器具等部品の配置 .....20 8-3 配管配線の書き方 .....21 8-4 電線名称設定ファイル( JW_WINAM.TXT ) .....22 8-5 器具立上げ下げ設定ファイル( JW_UPDON.TXT ) .....24 8-6 配管配線名称記入、3つの方法 .....25 8-7 他階への立上げ下げ記述、2つの方法 .....27 8-8 図面内における凡例の書き方 .....29 8-9 分電盤への矢印線マーク及び、回路番号の記入方法..29 8-10 立面配線のみ施工が異なる場合の書き方 .....30 8-11 平面配線の途中で施工が変わる場合の書き方....31 8-12 その他、電線を書く上での注意事項 .....32 8-13 拾える登録図形部品の作り方 .....33 5章 表計算ソフトでの読込データー加工 1 のぞましい表計算ソフト .....39 2 複合単価計算書、設計書(見積書) .....40     へデーターを渡す 6章 注意事項 著作権、制限事項、免責事項等 .....41 1章 はじめに 1 本システムの概要  このシステムはJW_CAD Windows版(JW_WIN)を電気設備専用CAD として使用するための、数々の電気部品類、工事標準図、公共   照明器具姿図、材料拾い出しプログラム、幹線、照度計算プログ   ラム(電設計算)、建築平面図用建具から成り立っています。 この中でも、特に重要なのが材料拾い出しプログラムです。 JW_WIN の外部変形コマンドを利用してデーターを受け取りプログラムを 実行します。 以降、材料拾い出しプログラムを中心に話を進めていきます。   又、このプログラムは、書き方によっては拾い間違いをしますので、   拾い書(集計表)の最終確認は人手によるのを原則としてください。   (図面の書き間違いの最終チェックの意味でも) 注) 1度に集計できる面積は、電灯コンセント設備図で 約1000m2 S=1/ 100(A2版)程度迄です。 注) 受変電設備図、分電盤結線図、系統図、照明器具姿図による 集計はできません。 1-1 配管配線類の長さの計測  電線類の長さの拾いでは平面の長さ、コンセント、スイッチ、 盤等の立面の長さ、他階への立面の長さも電線、電線管それぞれ 別に拾い分けます。 但し、立面の長さに関しては配線器具等の種類(コンセント、スイッチ、ブラケッ ト、盤等)に対してそれぞれ、立ち上げ下げ各1種類の長さのみ設定 できます。   1-2 配線器具等部品拾い  配線器具、BOX、感知器、弱電器具等の部品の拾いに関しては 、それぞれ添付してある専用の部品を使います。 又、自分で作る 事もできますが作る上での約束事があります。 照明器具の拾いに関しては、照明器具姿図用に図面上で一連番号 を書きますがそれを拾い集計します。 2 動作環境 2-1 必要なハードウェア (1)CD-ROMドライブ1台、ハードディスクドライブ (空き容量5.0 MB以上)で Windows95 以上 Windows me、2000、XP 迄のOS上でJW_WINが現に動作しているパーソナルコンピューター。 (PC-98、PC/AT互換機(DOS/V)) 2-2 必要なソフトウェア (インストール前にセットしておいて下さい。) (1)OS として Windows95 以上 Windows me、2000、XP 迄。 (2)CADソフト として JW_WIN Ver1.20b以上 。 2章 インストール 1 インストールの内容 CD-Rには、下記のファイルが圧縮されてはいっています。 a)インストール時に自動で転送されるファイル (1) JW_LINE2.BAT CADから起動する為のバッチファイル。 (2) WICULWIN.EXE 材料拾出しプログラム。 (3) JW_WINAM.TXT 配管電線設定ファイル。 (4) JW_UPDON.TXT 配線器具等の設置高さ設定ファイル。 (5) ZUKEI_1_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (6) ZUKEI_2_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (7) ZUKEI_3_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (8) ZUKEI_4_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (9) ZUKEI_5_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (10) ZUKEI_6_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (11) ZUKEI_7_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (12) ZUKEI_8_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。   (13) ZUKEI_9_(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (14) ZUKEI_10(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (15) ZUKEI_11(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (16) ZUKEI_12(ディリクトリ) 電気部品登録ファイル。 (17) ZUKEI_13(ディリクトリ) 建築平面部品登録ファイル。   (18) ZUKEI_46(ディリクトリ) 公共照明器具姿図部品登録ファイル。 (19) ZUKEI_47(ディリクトリ) 公共照明器具姿図部品登録ファイル。 (20) ZUKEI_48(ディリクトリ) 公共照明器具姿図部品登録ファイル。 (21) ZUKEI_49(ディリクトリ) 公共照明器具姿図部品登録ファイル。 (22) JW_OPT1X.DAT 建具平面データファイル(建築図トレース用1)   (23) JW_OPT1Y.DAT 建具平面データファイル(建築図トレース用2) (24) JW_OPT1Z.DAT 建具平面データファイル(建築図トレース用2) (25) JW_OPT4X.DAT 線記号変形データーファイル(電気) (26) JW_OPT4Y.DAT 線記号変形データーファイル(電気) (27) JW_OPT4Z.DAT 線記号変形データーファイル(電気) (28) JW_CAD2.JWF      環境設定ファイル(作図前に読む) (29) 電機特記.TXT      電気設計用短文ファイル (30) 照明器具.TXT         〃   (31) 盤.TXT            〃 (32) 受変電.TXT 〃 (33) 電サンプル.JWC(No.0〜No10) 書方参考用電気サンプル図面。   (34) QBスケルトン.JWC 受電設備サンプル図面。  これらのファイルは全部 JW_WIN 関連のファイルのあるディレクトリ(通常は C:\JWW)に転送されます。 したがって、転送先に同名のファイル又はディレクトリがある場合ファイルが上 書きされたりゴチャマゼになったりします。 これを防ぐ為に、下記のディレクトリやファイルは\JWWディレクトリの下にECADデ   ィレクトリを作りそこに転送されるようになっています。 (..\JWW\ECAD\内に転送されるディレクトリ.ファイル) ZUKEI_1_(ディリクトリ) ZUKEI_2_(ディリクトリ) ZUKEI_3_(ディリクトリ) ZUKEI_4_(ディリクトリ) ZUKEI_5_(ディリクトリ) ZUKEI_6_(ディリクトリ) ZUKEI_7_(ディリクトリ) ZUKEI_8_(ディリクトリ) ZUKEI_9_(ディリクトリ) ZUKEI_10(ディリクトリ) ZUKEI_11(ディリクトリ) ZUKEI_12(ディリクトリ) ZUKEI_13(ディリクトリ) ZUKEI_46(ディリクトリ) ZUKEI_47(ディリクトリ) ZUKEI_48(ディリクトリ) ZUKEI_49(ディリクトリ)    ( 重要ポイント )  したがって、電気における図形読み出しで、本システム支給のものを   読む場合は、(..\JWW\ECAD\..)フォルダから読み出して下さい。       2 インストールプログラムの起動  さて、JW_WIN(JW_CAD Windows版)がすでにインストールされ正常に稼働   している状態において、(注意 Windows2000、XPの場合は、JW_WINの インストール先に注意して下さい。...別紙参照 ) [ インストール手順 ] (1) パソコンの電源がONになっているのを確認。 (2) 電設CADシステム for JW_WIN のCD-RをCD-ROMドライブに入れます。   (3) コントロールパネルのアプリケーョン追加と削除において     CD-Rをセットしたドライブ内のSETUP.EXEを実行して     下さい。 インストール先は、JW_WINのファイル類が収まっているフォルダですので、 SETUPのインストール先指定画面においては、JW_WINのフォルダをフルパ スで指定して下さい。( 例 C:\ProgramFiles\Jw_Cad\Jww.等 ) (JW_WINのファイル類が収まっているフォルダが分からない時は、 スタートメニューの検索にて JW_WIN.EXE のファイルを調べて下さい、 このファイルのあるフォルダが JW_WINのフォルダです。)      (4) 電設計算(幹線計算、照度計算、高調波計算プログラム)のインストールは、 別紙、取り扱いマニュアルを参照の上、行って下さい。 3章 基本操作 1 材料拾い出しプログラム  電気図面を書く事は大変ですが、材料集計の操作自体は簡 単です。 (1) 4章の材料拾い出しする為の作図方法 に基づいてJW_WIN       にて電気設備図を書きます。 (2) 材料拾い出したい電気設備図をファイルから呼び出すなりして 画面に表示させます。 ( 集計は画面に表示されている図面毎に行いますので、   画面には工事種別、棟別、階別等区切りよく表示ができる   ように、図面を書かなければなりません。このように図面 を書く事により設計書、見積書で集計表が利用できるよう   になります。) (3) 建築図の0レイヤグループは表示だけの状態にして、データは読 み取れないようにします。 他のレイヤグループ、レイヤはすべて読 みとり可能の状態にしま す。 (3) JW_WIN のコマンドで[ その他(A) ]→|外部変形(G)|を選択し、 外部変形用バッチファイルのJW_LINE2.BATを選択する。 (4) すると(2)の電気設備図画面に戻りますので、そこで集計 したい範囲をマウスで範囲指定します。      (この時、右クリックを併用するなどして文字データーも含めて    選択する。) (6) 選択確定ボタンを押すと、集計プログラム起動画面になりますの       で、集計結果を出力するファイル名(テキストファイルですので拡 張子       は.TXT)を入力してスタートボタンを押す。 (7) これで集計が始まり集計結果は画面、プリンタ、ルーツディレクトリの 指定したファイルに出力されますので、表計算ソフトに読込みデ ータ加工して下さい。 4章 材料拾い出しする為の作図方法 1 図面ファイルの使用分類  ひとつの建築物の電気設備の設計をするにはたくさんの図 面を書かなければなりません、そしてその全部が一つのファイル に収まる訳ではありません。 基本的には、一建築図面一ファイルの原則でいきます。 すなわち、建築図の種類(配置図、棟別平面図、階別平面図) 毎に一つのファイルを使います。 (一つの棟又は、階の面積が小さい時は、図面に収まる範囲内 で複数の棟又は、階を一建築図面にまとめる事もあります。) そして、その建築図面毎(ファイル毎)に、幹線動力設備図、電灯コ ンセント設備図、弱電設備図などを書いてゆきます。 この他に、集計プログラムでは使いませんが、各種系統図、受変 電設備図、分電盤結線図、照明器具姿図、特記仕様書などが ありますがこれらは、それぞれ別ファイルに収めます。 (注意:1電気図面/1ファイルでもかまいません。) 2 レイヤの使用分類  本プログラムでは、レイヤグループを以下のように使い分けます。 0グループ 建築平面図、配置図(トレース図面) 1グループ 幹線設備図 2グループ 動力設備図 3グループ 電灯コンセント設備図 4グループ 電話配管設備図 5グループ テレビ共聴設備図 6グループ 放送時計設備図 7グループ 火災報知設備図 8グループ インターホン設備図 9〜Eグループ 機械設備図で使用 Fグループ 電灯コンセント設備図(予備)  0レイヤグループ(建築図)を除く各レイヤグループの中のレイヤは以下の ように使い分けます。 0レイヤ (部品レイヤ) @ 部品類   照明器具、配線器具、ボックス 類、盤類、配線仕様(配線凡例)その他 の登録図形部品。 A 線類   設備のハッチング類、他拾いの対象としない   線類。 B 文字類   照明器具番号や、これと同じように図面   記載と同時に、拾いの対象としたい文字   類、部品名類(登録図形部品にない場合   など、まれにしか使用する事はない)。    注) このレイヤは、文字類は拾われるが、線類   は、拾われない。 1〜Eレイヤ (配線レイヤ) @ 配線類   配管配線、条数線、管記号類、(新規配   線、既存配線)。 A 線類   水色の引出線、下線。 B 文字類   注釈文、その他、拾いの対象としない文   字類。(8-6-(2),(3)又8-7-(2)の場合の   配管配線名称指定文字は、プログラムで利   用します。) 注) このレイヤは、原則として、線類(@の配線   類)は拾われるが、文字類は、拾われな   い。 Fレイヤ (付加情報レイヤ) @ 文字類   登録図形部品に材料集計するための部品 名の略称(プログラム上で正式名称に変換さ   れて、拾われます。)を付けたり、又、部   品名そのものを付けたりします。   (0レイヤの部品名と違うところは、図面上   では非表示にしても、文字類を拾える事   です。) A 補助線の円類   部品類の設置高情報の為や、部品類と電   線との接続確認の為に、補助線の円を付   けたりします。   (色別に、コンセント,スイッチ,ブラケット,等指定し   てあります。JW_UPDON.TXT) B 縁切りの為の実線の円類(緑線,青線) 配管配線の線は、線と線が交鎖した場合   片方の線を部分消し(隠線処理)しますが、   プログラム上では、このちょん切れた線を   1本の線と判断する為に、端点間実寸45   0mm以内であれば接続処理しています。   したがって、配線器具等のところで種類   の違う電線が2本以上きた場合、同一の   線と判断して接続してしまう恐れがあり   ます。   これを防ぐ為に、部品関係でよく使われ   ている緑又は青の実線円(0又Fレイヤ)を介 して線が接続されている場合、同一の線 と判断しない処理を行っており、緑又は 青の実線円のない部品等には、0又Fレイヤ にわざわざ緑又は青の実線円を付加して います。    C 点類(実点f.1(水)〜f.3(緑)) 電灯コンセント回路で使う矢印には、実点f. 1(水)を、立上げ下げの矢印には、実点               f.2(黒、白)を、電線名引出線には、実点 f.3(緑)をそれぞれ使っています。 注) このレイヤは、プリントアウト時など図面上では   非表示にしておくレイヤです。   プログラムで材料集計する為にだけ使用し   ますので、登録図形部品に予めセットして   あり、特にいじる必要はありません。 3 線色(線色 No)の使用分類 (付加情報レイヤ除く) 水色 線色.1 引出線、下線、設備ハッチング等 長さを拾わない線類。(全レイヤ) 黒、白 線色.2 新設電線の条数線(配線レイヤ) 緑色  線色.3 新設配管配線(配線レイヤ) 新設部品等 (部品レイヤ) 黄色 線色.4 建築図面の線、文字類、 (0レイヤグループ)(水、黒、白でもOK)   紫色 線色.5 配線器具等の立面長を拾わ ない配管配線(配線レイヤ) 青色 線色.6 既設配管配線及び、 その条数線(配線レイヤ) 既設部品等(部品レイヤ) 注) 条数線の黒、白線は、配管配線の緑線、紫線、青線と同じレ イヤに書き込みます。   例えば、ある配線を5レイヤに書いたとすると、その条数線も   同じ5レイヤに書き込みます。 レイヤが違うと条数が拾えません。 4 線種の使用分類( 施工区分 )  JW_WIN の線種を、以下のように対応させて使います。 (線種) (施工区分) (施工No) (1) 実線 天井インペイ配線 No1 (2) 点線(小) ロシュツ配線 No2 (3) 点線(中) ロシュツ配線 No3 (4) 点線(大) (破線) 床インペイ配線 No4 (5) 1点鎖線(小) 天井ふところ内配線(テンジョウ) No5 (6) 1点鎖線(大) 地中埋設配線 No6 注) 電線、ケーブルを配管を使わないで天井内ころがし配線する   場合は、(5) 1点鎖線(小)を使ってください。 注) 配管を使った天井内配線は、(1) 実線 になります。   5 立面長有無のフラグとしての補助線円 登録図形部品には、立面長有無の判定をする補助線円が付 いているものがあります。 この補助線円と電線とが交鎖する事により立面長の有無が判 定されます。 例えば、緑の点線大(破線)と補助線円とが交鎖すると、補 助線円の線色による器具の床立上げが設定されます。 又、緑の実線や1点鎖線小と補助線円とが交鎖すると、天井立 下げが設定されます。 立上げ下げの値は、器具立上げ下げ設定ファイル( JW_UPDON.TXT )の内容が適用されます。 ( 補助線円の線色と対応器具 ) 水色 コンセント c,C 白色 スイッチ s 緑色 ブラケットライト b 黄色 換気扇 k,K 紫色 盤類 v,V 青色 他階への立上げ下げ u,U   6 文字の設定  文字の設定は基本的に下記の通りです。 [1]〜[3] は登録図形部品や線記号変形の中で使用している ので、絶対に設定変更はしないで下さい。他は変更可能です。 文字設定(基準点は、左下にして下さい。) 文字種 [1] 線色.1 2.0mm        (電気図) 文字種 [2] 線色.1 2.5mm        文字種 [3] 線色.2 3.0mm        文字種 [4] 線色.2 4.0mm        文字種 [5] 線色.3 5.0mm        文字種 [6] 線色.4 2.0mm (建築図) 文字種 [7] 線色.4 2.5mm 文字種 [8] 線色.4 3.0mm 文字種 [9] 線色.4 4.0mm 文字種 [10] 線色.4 5.0mm 7 建築図面のトレース まず最初に、JW_CAD2.JWF 環境設定ファイル(本システム支給の物)     を読み込ませます。(設定−環境設定ファイル-読込) これにより、このシステム用の線種、線色、文字種類、文字大きさ     等の設定ができます。 次に4章の1 図面ファイルの使用分類 に基づいてファイル分けをします。 4章の2 レイヤグループの使用分類 により配置図や建築平面図など 建築関係図面は、すべて0レイヤグループに書きます。 線色や文字は何を使ってもかまいませんが見にくくなります ので、基本的に線色は黄色(Pen.4)、文字は大きさによって使 い分けて下さい。 又、建築平面図を書く手順は、JW_CAD(J W_WIN)の操作マニュアルに従ってくだい。及び、トレース用の窓、扉な どの「建具平面図」が、[建具平面X]〜[建具平面Z]にインストー ルされていますので利用して下さい。使い方は、[作図(D)]->[ 建具平面(G)]にて呼び出します、詳しくは、JW_CAD(JW_WIN) の操作マニュアルに従ってください。 8 電気設備図の作成 8-1 基本事項  電気設備図は、基本的に以下に基づいて書きます。 (1) 4章の2 レイヤグループの使用分類 により工事種別(幹線設備、 動力設備図、電灯コンセント設図、...)毎にレイヤグループの使用 分類に基づいてレイヤグループを分ける。 (2) 4章の2 レイヤの使用分類 により配管配線以外の部品類他は、   各レイヤグループの0レイヤ(部品レイヤ)に書く。 このレイヤは、文字は拾うが線の長さは拾わない。 配管配線他は、各レイヤグループの1レイヤ〜Eレイヤ(配線レイヤ)に書 く。 (例えば電灯コンセント設備などはブレーカー回路毎にレイヤを使 い分けるとブレーカー回路毎の集計ができる、又レイヤ数が足り なければFレイヤグループが電灯コンセント設備の予備に取ってある のでそこを使用する。但し、部品類は0レイヤなので回路毎 の集計はできない。) このレイヤは、原則的に文字は拾わないが線の長さは拾う。 Fレイヤ(付加情報レイヤ)は、登録図形部品を作る時にその部品 の略称を書き込んだり、その部品に設置高の情報を設定 する場合にその標識としての補助線円を書き込んだりす る。 このレイヤは0レイヤと同じで、文字は拾うが線の長さは 拾わない、ただ通常は非表示にしておく。 (3) 4章の3 線色(線色 No)の使用分類 に基づき線色の使い分 けをします。 例えば新規の配管配線、部品類は、緑色(線色.3)で書き ます。 配線の条数線は、黒、白(線色.2)です。 紫色(線色.5)も新規の配管配線のみで使用しますが、緑色 線と違う所は、設置高情報のある部品に接続されていて も立面長は拾わないと言う性質があります。 既設の配管配線、部品類は、青色(線色.6)です。 既設配線の条数線は、青色(線色.6)です。 ここで条数線を黒、白(線色.2)で書くと、配管は既設で配   線のみ新設と言うことになります。 引出線、下線は水色(線色.1)で書きます。 注) 緑色線(線色.3)は、平面長、立面長共に拾います。 紫色線(線色.5)は、平面長のみ拾います。 青色線(線色.6)は、長さを拾いません。但し、条数線 を黒、白(線色.2)で書くと電線だけ平面長、立面長拾 います。 水色線(線色.1)黒、白線(線色.2)は、いっさい長さを 拾いません。 したがって、引出線、下線、枠、他で長さを拾わない         線は、水色線で書く習慣を付けて下さい。   (4) 配線で長さの拾える線の種類は、水平線、垂直線、斜線、 折れ線(直線を右クリックでつないでいく)、曲線では連線コマン ドで書いた線です。 他の曲線コマンドで書いた配線は、長さが拾えません。 又、連線の辺寸法は、3以下にして下さい。 折れ線や連線で書いた電線の、条数や名称指定(傍記)を する場合は、接続された線の1直線区間で行えば、全線に 適用されます。 BOX、配線器具、負荷器機等を介した場合は、その前後で 別配線とみなされます。(0又Fレイヤの緑及び青の実線円の為) (5) 4章の5 文字の設定 による文字を使用します。 文字は、書き込むレイヤ(0レイヤグループは除く)により拾い出し       プログラム上で異なった動作をします。 0レイヤ(部品レイヤ) このレイヤに書き込む文字は、拾い出しプログ       ラム上で拾い上げられます。 したがって、注釈文字は、1〜Eレイヤ、部品名は、0レイヤに書       いて下さい。 但し、登録図形部品を使用する場合で部品名又は略称な どがすでに入っている場合は、二重で拾ってしまうので 部品名は書かないで下さい。 1〜Eレイヤ(配線レイヤ)このレイヤに書き込む文字は、原則的に集 計プログラム上で拾いません。 したがって引出線、下線を使って注釈文を書けます。 但し、線に付けられた電線配管名称文字は名称としてプロ グラム上でつかいます。 Fレイヤ(付加情報レイヤ) このレイヤには、図面上では文字を書き 込みません、登録図形部品を作る時に部品名称や略称を 書き込みます。 (6) 登録図形部品を読み出して図面に落とす場合は、レイヤを元 図形(又、元レイヤ)にして読み出して下さい。 こうする事により、書込レイヤが(配線レイヤ)にあっても、登 録図形部品を読み出した時に、自動的に(部品レイヤ)に読み 込まれます。(図形登録時に部品レイヤにして登録してあ る。) 集計プログラムを使う図面を書く場合は、すべてそうして下 さい。 (それであっても、最初に登録図形部品のみを読み出して 配置する場合は、書込レイヤを(部品レイヤ)にした方がよりベ ター) 8-2 照明器具等部品の配置  建築図面のトレースが終わったら、工事種別毎の部品の配 置を行います。 これら部品はほぼ一通り登録図形部品として登録してあ りますので、これらを使って下さい。 無かったり、自分の図面の書き方に合わないと言う場合 は、8-13 拾える登録図形部品の作り方 を参照して登録 図形部品を作って下さい。 さて部品の配置です、例えば電灯コンセント設備の場合ですと まず、レイヤグループ3(電灯コンセント設備) レイヤ0(部品レイヤ)にしま す。 図形コマンドを選択し、レイヤを元図形(又、元レイヤ)にします。 そして照明器具を登録図形部品の中から選んで配置して いきます。 接続にBOXを使う場合は、OB1又は、CB1と付記されている 照明器具を使います。 無ければOB1やCB1の文字が図形登録(Fレイヤ)されているので、   それを照明器具の近くに落とします。 又、ブラケット等で配線の立面長を拾う必要がある場合は、 緑の補助線円で囲まれた照明器具を使って下さい。 無ければ緑の補助線円が図形登録(Fレイヤ)されているので、   それで照明器具の中心円を小さく囲って下さい。 これらOB1,CB1,の文字、補助線円はいずれもFレイヤに書き込   まれるので非表示になります。 次に、照明器具番号の入力ですが、この番号で照明器具 を拾いますので必ず書いて(0レイヤ)下さい。 書き方は、[線変形記号Y]の電気2に照明器具番号入力の 見出しで枠が何種類か用意されているので利用できます。 (自動的に0レイヤに書き込まれる) 又、番号自体は、アルファベット一文字かアルファベット一文字と数 字一文字の二種類です。 又、番号に続けて'*'記号を使うと複数個指定できます (例 A * 5)。 文字種類は大文字、小文字、全角、半角いずれでもOKで す。 次は、配線器具のスイッチ、コンセントですが、これらも登録図形 部品を選んで書きます、スイッチ、コンセントの数やBOXの種類、 大きさの違いもあるので注意して下さい。 立面長用の補助線円も確認して下さい。 8-3 配管配線の書き方  配管配線は、各レイヤグループ(0レイヤグループは除く)の1〜Eレイ ヤ(配線レイヤ)に書きます。 例えば電灯コンセント設備の場合だと、まずレイヤグループ3(電灯コ ンセント設備) レイヤ1(配線レイヤ)にします。 ブレーカー1番回路の負担する範囲の見当をつけ、Fケーブル工事 であれば緑の1点鎖線(小)で、電線管工事であれば緑の実 線で、直線、斜線、又は、連線コマンドを使って器機具間を 配線します。(連線の丸面辺寸法は、3以下にして下さい。) 条数線(黒、白)の書込は、[線記号変形X]の電気1を使っ   て下さい。(配線と条数線は、同一レイヤに書き込みます。) 手書きで条数線を書いても、うまく拾えない可能性があ ります。(配線に対する条数線の角度で拾い分けしている) 既設配線の条数線(青)は、[線記号変形Z]の電気3です。       又、配線と配線が交差している場合も[線記号変形X]の 電気1に隠線処理をするものがあるので、それを使って下 さい。 手書きで消した場合、実寸でおよそ450mm程度以上、両端 点間の距離があくと同一線と認識できなくなります。 又、両線の角度差が10〜20度程度以上あいても同じ事に なるのでコーナー部での隠線処理は、しないで下さい。 次に、配管配線名称の記入ですが、配線に傍記や引出線 にて指定しない場合は、電線名称設定ファイルによる配管配 線名称が取り込まれます。 8-4 電線名称設定ファイル( JW_WINAM.TXT )  このファイルは、図面を書く時に配管や電線名称を個別に 書き込まないで、凡例にて一括指定する場合に、凡例と 同じ内容をあらかじめ記述しておくものです。 個別指定しない場合は、自然にこのファイルの内容が適用 されます。 ( 内容記述例 ) 131=IV1.6 e2(19) 220=IV2.0(MM) 431=IV1.6 e2(19) 530=VVF1.6 内容記述例 で等号(=)の左側にある数字は、左側は 4章 の4 線種の使用分類( 施工区分 )の所で述べた(施工)No です。 中は、電線の条数、右側はアース線のあるなし( 0は、なし 1は、あり)です。 等号(=)の右側にある文字は、前述の施工NO、電線条数、アー ス線の時に対応する電線、配管の種類及び太さです。 書き方は、内容記述例のように書いて下さい。 電線の条数は、不要、アース線の前には、小文字の'e'を付 けてください。(大文字の'E'ではダメです。)(半角文字) 編集は、エディタ又は、ワープロソフトなどで行います。 置く場所は、JW_WIN のあるディレクトリです。 ( 使用できる電線管、電線の記号 ) (MD) 金属ダクト (F- ) フロアダクト (FC- ) フロアダクト (FP ) 波付硬質ポリエチレン管 (PE ) ポリエチレンライニング鋼管 (F2 ) 金属製可とう電線管 (CD ) 合成樹脂可とう電線管 (PF ) 合成樹脂可とう電線管 ( ) 電線管 (E ) ねじなし電線管 (VE ) 合成樹脂電線管 (MM) メタルモール(1種金属線ぴ)全般 (MM)A〜(MM)C メタルモール(1種金属線ぴ) (VM) 合成樹脂モール CVT 架橋ポリエチレンケーブル CV 架橋ポリエチレンケーブル SV ビニールケーブル VVR ビニールケーブル(丸形) VVF ビニールケーブル(平形) CVV 制御用ケーブル FP 耐火ケーブル HP 耐熱ケーブル HIV 耐熱ビニル電線 IV ビニル電線 AE 警報用電線 TIVF ビニル屋内線 *C-FB 同軸ケーブル MVVS シールド線 CET EMケーブル   CE EMケーブル EEF EMケーブル IE EM電線   CEE EMケーブル 注) 以上にない管種を使う場合は、(/0 )のように管種記号   の前に /0 を付けてください。(0 : 数字のゼロ) 注) 以上にない線種を使う場合は、電線記号の前に /0 を付け   てください。。(0 : 数字のゼロ)   集計できるようになります。  8-5 器具立上げ下げ設定ファイル( JW_UPDON.TXT )  このファイルは、器具類に接続される電線、配管の立面 長を拾う為に、それらの設置高さを集計プログラムに教えま す。 ( 内容記述例 ) ( 意味 ) consentCDN コンセント 天井立下げ c=2.7 単位 m consentFUP コンセント 床立上げ C=0.3 switchCDN スイッチ 天井立下げ s=1.7 bracketCDN ブラケットライト 天井立下げ b=1.0 fanCDN 換気扇 天井立下げ k=1.0 fanFUP 換気扇 床立上げ K=1.8 vanCDN 盤類 天井立下げ v=1.5 vanFUP 盤類 床立上げ V=1.5 ceilingUPDN 立上げ下げマーク 天井立上げ下げ u=1.8 (階高の1/2を設定 m ) floorUPDN 立上げ下げマーク 床立上げ下げ U=1.8 (階高の1/2を設定 m ) 設定内容は、等号(=)のある行が意味をもちます。 他は、注釈文です。 等号(=)の右側が、立上げ下げの立面長です。 等号(=)の左側は、器具類の専用記号です。 小文字のアルファベット1文字は、天井からの立下げ、大文字の アルファベット1文字は、床からの立上げを表します。 図面上では、器具類が実線(天井インペイ)又は、1点鎖線小 (テンジョウ)の電線に接続されている場合、天井立下げが適 用されます。 器具類が破線(床インペイ)又は、1点鎖線大(地中マイセツ)の電 線に接続されている場合、床立ち上げが適用されます。 編集は、エディタ又は、ワープロソフトなどで行います。 置く場所は、JW_WIN のあるディレクトリです。 8-6 配管配線名称記入、3つの方法  電気設備図における配管配線名の記入方法は、何種類 もあるようですが、本材料集計プログラムでは、一般的と 思われる方法3種類をサポートしました。 (1) 電線名称設定ファイル( JW_WINAM.TXT )による方法。 これは、4章 8-4 で説明してあるので参照して下さ い。   注) IV電線、VVFケーブルに限り、電線に条数線を書かない 場合は、2芯として計上します。 (2) 図面上の電線の条数の脇に傍記する方法。 @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 電線を書きます。 B 線記号変形コマンドで条数を付けます。 C 線記号変形コマンドの電気1の線管名入力を選び、 条数の近くの電線を2回クリックします。 D すると、文字入力の記号があらわれので半角文字 で線管名を入力し、リターンキーを押します。 注) 条数がきちんと書いてある場合は、線管名の 文字に条数を書きません。( 例 IV2.0 e2(25) ) 反対に、文字に条数まで書く場合は、( 例 CV14 -3C e8(31) ) 電線に条数を書かないか、1本の条   数を書いて下さい。 又、入力できる文字数は、記号、スペース含めて半 角文字15文字迄です。 注) IV電線、VVFケーブルに限り、電線に条数線を書かな   い場合は、2芯として計上します。 (3) 電線名引出線による一括指定の方法  同区間で何種類もの配管配線を使用する場合、図 面上では、1本の電線を書いておき、電線名引出線に て何本もの配管配線名を記入する方法です。 @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 電線を書きます。 B 図形コマンドを選択し、レイヤを元図形(元レイヤ)にする。 C 登録図形部品の電記号類の中の引出線を呼出、点 の位置が電線に重なるようにヒットさせます。 D 水色の実線で、電線名引出線の反対側端点にヒット させ、あいているスペース迄引いてきます。 E 登録図形部品の電記号類の中の線名枠を呼出、   その角点と、引いてきた水色の実線の端点をヒット させます。 F 左側の大きいますめに、電線名、条数、アース線、 ( 例 CVT22-3C e14 ) 右側の小さいますめに、配 管名( 例 (PE42) )を書きます。(半角文字) 左側の文字と右側の文字は、それぞれ別個に書い てください。 1つの管に複数の電線をとおす記述も可能です。 行く先や幹線名を書く時は、線名枠の外に書いて 下さい。 G この場合、電線に条数はつけません。 注) (V5.10a)より(登録図形※1〜の)引出線記号が使用可。   引出線と線名枠が離れていても、※Noを付ける事によ   り両者を接続できます。(巻末材料拾出し用記述方   法参照) 注) (2)又は、(3)により名称設定されている電線に は、(1) 電線名称設定ファイル( JW_WINAM.TXT )は 適用されません。 8-7 他階への立上げ下げ記述、2つの方法 (1) 横引き配線が、そのまま他階へ立上げ下げする場合 の簡易記述方法。 @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 図形コマンドを選択し、レイヤを元図形(元レイヤ)にする。 B 登録図形部品の電記号類の中の立上げ1又は、 立下げ1を選択し必要な箇所に落とします。 C 電線を書いて、立上げ下げマークに接続すればおし まいです。 D 引出線にて立上げ下げの配管配線名称は、書い てもかかなくても拾いには影響ありません。 (平面の配線データーがそのまま立面の配線データー になります) 注) 立面長の設定は、器具立上げ下げ設定ファイル( JW_ UPDON.TXT )の中の ceiling UPDN u= m 及びfl oor UPDN U= m が適用されます。 注) 立面配線の施工分類のみ平面配線と変えたい場合   、例えば、天井いんぺいの配線を露出にて他階へ   立上げる場合は、実線できた配線を立上げ下げマ ークの直前でいったん止め、そこにヒットさせた点線   で立上げ下げマークに接続します。(点線と立上げ下   げマークの補助線円が交鎖するようにする)   但し、この場合、平面配線も少し露出配線として   拾われてしまうので、後で修正してください。 注) 立上げ下げマークには、複数の線を接続できます。 (2) 盤やBOXから他階へ立上げ下げする場合、又は、素通 しの場合。 @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 図形コマンドを選択し、レイヤを元図形(元レイヤ)にする。 B 登録図形部品の電記号類の中の立上げ2又は、 立下げ2又は、立上下2を選択し必要な箇所に落 とします。 C 線色を水色にします。 D 立上げ又は、立下げマークの矢印の先端に、水色線 をヒットさせ、あいているスペースへ引出し、さらに、 水平に折り曲げます。 E 文字コマンドを選択し、前述の水色線水平部分の 線上に、マウスカーソルを合わせ、クリックして立上げ下げ 線の線管名を半角文字で記入します。 文字の大きさは、[3]程度がよいと思います。 (文字は、基準点を左下とし、基準点と水色線水平    部分との離隔距離は、図寸で2mm以内です。) 注) 水色線水平部分上で、それぞれ別クリックで、複数の   電線名指定すると(横一列)、複数の立上げ下げ電   線を指定できます。 注) 立面長の設定は、器具立上げ下げ設定ファイル( JW_ UPDON.TXT )の中の ceiling UPDN u= m が適用 されます。 注) (2)の記述方法は、(1)の場所でも使えます。 8-8 図面内における凡例の書き方  図面内に凡例を書く場合は、図形、線、文字、共に原 則として、0レイヤ(部品レイヤ)に書きます。 文字類は、部品として拾われると困るので、最終的に疑 似線文字にしておいて下さい。 登録図形部品の中に、配線仕様(配線の凡例)があります が、これは、レイヤを元図形(元レイヤ)にして呼び出すと、0レイ       ヤ(部品レイヤ)に書き込まれます。 又、文字は、疑似線文字になっているのでそのまま使え ます。 8-9 分電盤への矢印線マーク及び、回路番号の記入方法  一般的に電灯コンセント設備図や動力設備図などでは、負荷 から分電盤への接続線は、線をそのまま接続しないで矢 印とブレーカーの回路番号を付けて済ます方法を取っていま すが、電線の拾いにおいては、負荷から分電盤までの 長さを実際に拾わねばなりません。 本プログラムでもこの書き方をサポートしています。 @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 負荷から分電盤の方向に向けて途中迄、電線を引き ます。 B [線記号変形Y]を選択し、電気2の中の矢印(新規) を選び、先ほどの電線で2回クリックして矢印を先端にヒッ トさせます。 C そのままの状態で、矢印の先のあいているスペースを クリックすると回路番号入力に切り替わるのでブレーカー 番号を入力してリターンキーを押します。 注) 矢印の方向は、延長線が分電盤と交差するようにし て下さい。 注) 矢印は、電線の先端に確実にヒットさせて下さい。 注) 盤類は、図形登録部品の中の紫色の補助線円で囲わ れているのを選んで下さい。 8-10 立面配線のみ施工が異なる場合の書き方  スイッチ、コンセント又は、他の器具等で立上げ下げの配線のみ が、電線管保護又は、メタルモール等横引き配線と施工方法が 違う場合ある。 このような配線を拾うには、立面配線のみ別の管種で拾 わなければならないが、本プログラムでは、これもサポートし ています。 例えば、横引き配線が VVF1.6-2C の天井ころがしで、スイ ッチへの縦引き配線が 電線管(19) による保護の場合、書 き方は、以下のようにします。 スイッチは、すでに、(部品レイヤ)に書いてあるものとして @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 緑の1点鎖線小でスイッチ迄電線を引きます。 B [線記号変形X]の電気1の管記号名入力を選択し 、スイッチに近い電線の上で2回クリックします。 C 文字入力待ちの状態になるので、半角文字で(19) と入力しリターンキーを押します。 注) この場合、文字種は、[3] で入力されますが、絶対 に他の文字種に変更しないで下さい。 縦引き管の文字種は[3] 横引き電線や配管の文字 種は[2] です。 線記号変形コマンドで文字を入力する場合は、設定済み ですので、特に文字種を変更しようとしない限り、 気を使う事はありません。 注) 上記の場合だと、電線管(19)は、いんぺい配管になり ますが、これを露出配管にしたい場合は、1点鎖線小 の線を管記号の手前でいったん止め、そこにヒットさせ た点線でスイッチに接続します。(点線と管記号,スイッチの補 助線円が交鎖するようにする) 但し、この場合、平面配線も少し露出配線として拾わ れてしまうので、後で修正してください。 8-11 平面配線の途中で施工が変わる場合の書き方  横引き配線の途中から、BOXや器具を介さないで施工 方法が、変わる場合があります。 例えば、VVF1.6-2C の天井配線が途中から配管のロシュツ 配線(横引き)に変更するような場合です。 これらの例の場合は、以下のように書きます。 @ 書込レイヤを(配線レイヤ)にします。 A 緑の1点鎖線小で電線を引きます。 B [線記号変形Y]の電気2の管変更処理を選択し、 施工の変更する電線上で2回クリックします。 C そこに、管記号(']')と小さな緑円が付き、電線が左 右に縁切れするので、左右それぞれ別の電線設定を行 います。 この場合だと、左右に縁切れした電線の該当する方 を1点鎖線小から点線小に線変更し、線名を傍記する のであれば、[線記号変形X]の電気1の線管名入力 を選択し記入します。 注) 電線や管はいっさい変更なしで、施工方法のみ変更す る場合は、変更点で最初の線種を止め、変更した線種 で接続点にヒットさせて、引きたせばそれでもOKです。 この場合、電線名、管名、条数、の情報は最初の線種 のものが伝わるので、新に書かないでください。 8-12 その他、電線を書く上での注意事項 (1) 隠線処理  電線と電線が交鎖してしまった場合、片方の電線 を部分消ししますが、この場合、[線記号変形X]の 電気1の隠線処理を選択して該当する線の上で2回クリッ クして下さい。 すると片方の線が部分消しされて2本に分かれるが、 拾い上では、同一の電線とみなされるので、電線の 条数や名称を傍記する場合でも、ない側の電線に改 めて記入する必要はありません。 又、線消しコマンド等で部分消しした場合でも、消し 間隔が実寸で450mm未満であれば、同じように扱えま す。 (実寸で450mm以上になると同一線とみなされませ ん。) (2) 空管配管の記述方法  空管配管の記述は、手書きの場合と同じですが、 空管マークの記入は、[線記号変形X]の電気1の空管名 入力を選択し、該当する線の上で2回クリックして下さい 。 すると管名入力のマークがでるので、半角文字で管名を 入力して下さい。 この場合のみでなく全般に言える事ですが、管名は、 かならず( )でくくって下さい。 ( 例 (19),(E19),(PE22),(FP100)等 ) 8-13 拾える登録図形部品の作り方 (1) 登録図形部品の構成  登録図形部品は、0レイヤ(部品レイヤ)に書くと書いてき ましたが、実際は図形コマンドのレイヤを元図形(元レイヤ)に         して読み出すと、図形自体及び部品名文字で図面に表         示しておきたいものは、0レイヤ(部品レイヤ)に、部品名文         字で図面には表示したくないもの及び、部品名の略称、         立面長有無のフラグである補助線円、及び、配線の縁切         りマークである緑実線円は、Fレイヤ(付加情報レイヤ)に読み出         されます。 又、0,Fレイヤに書かれている文字類は、すべて拾いの対 象になります。 部品名文字は、そのまま拾われ、部品名の略称は、正 式な部品名及び、その詳細に変換されます。 (2) 登録図形部品の作り方   @ JW_WIN の画面を新規図面で縮尺1/100、書込 レイヤを0レイヤ(部品レイヤ)にします。 A 登録したい図形を新規に書くとかコピーするとか して作ります。 B 書込レイヤをFレイヤ(付加情報レイヤ)にします。 C 立面長を設定する場合は、それに該当する線色 の補助線円で小さく登録図形部品を囲みます。 D 登録図形自体に緑の実線円が1つも含まれていな い場合は、登録図形より少し小さめの緑の実線 円を、書き加えてやって下さい。 これをしておかないと、この図形にそれぞれ反 対方向から2本の線が接続された場合、隠線処理 のプログラムにより同一の線と判定してしまう場合 があります。 尚、この緑の実線円は、非表示にできます。 E 登録図形部品が (4) セットされている部品名の略 称に入っているか又は、プルボックス、スイッチ類、盤類 の場合は、部品名が略称で書けるので、次項の (3) 略称でかける部品名の書き方 に基づき記入 し、そうでない場合は、[1]の小さな文字種で部 品名自体(拾い上げたい名称)を書込、図形と一 緒に登録します。 この補助線円と部品名は、図面上では非表示に します。 部品名を表示し、かつ、拾うのであれば、f.3程 度の文字種で0レイヤ(部品レイヤ)に書込ます。 (3)略称で書ける部品名の書き方 a) プルボックス プルボックスの場合、まずPBと書いて下さい。 PBがプルボックスと訳され、その後の寸法は、規格とし て付け足されます。 又、寸法の所で200*150等'*'記号は使わないで下さ い、これを使うと'*'の後の数字倍だけ増えてしま うので他の記号を使って下さい。 又、文字数は、記号スペース含めて半角で15文字迄です。 ( 記入例 PB 350-D250 WP ) 又、プルボックスの場合名称は、表示されていて、かつ、 拾われた方がよいと思われますので、略称は、0レイヤ   (部品レイヤ)に f.3 程度の文字で書いた方がよいでし ょう。 b) スイッチ スイッチの組合せは、多種に渡ると思われますので下記 を参考にして組み合わせて下さい。 書込レイヤは、Fレイヤ(付加情報レイヤ)、文字種は、[1] で 通常は、非表示にしておきます。 (組合せ)  (略称) (スイッチBOX) 1P15A*1 S1L SB1 1P15A*2 S2L SB1 1P15A*3 S3L SB1 1P15A*2 PL*1 S2L1 SB1 1P15A*3 PL*2 S3L2 SB2 3W15A*1 S31 SB1 3W15A*2 S32 SB1 4W15A*1 S41 SB1 3W15A*1 PL*1 S31L1 SB1 3W15A*2 PL*2 S32L2 SB2 1P15A*3 4W15A*1 S3S41 SB2 これは、枠プレート共になっています。 又、スイッチボックスは、埋込(SB)、露出(RSB)、メタルモール(MS B)、樹脂製(PSB)に分かれています。 c) 盤類 (名称) (略称) 電灯盤 L-1,L-2,1L-1,1L-2,2L-1,2L-2... 動力盤 P-1,P-2,1P-1,1P-2,2P-1,2P-2... 端子盤 T-1,T-2,1T-1,1T-2,2T-1,2T-2... 器機収容箱 TV-1,TV-2,1TV-1,2TV-1... 引込計器盤 LP-M 上記の数字部分が変更可能です。 又、盤類の場合名称は、表示されていて、かつ、拾 われた方がよいと思われますので、略称は、0レイヤ(部 品レイヤ)に [3] 程度の文字で書いた方がよいでしょう。 (4) セットされている部品名の略称 プルボックス ... PB****... アウトレットボックス 102*44 カバー共 OB1 〃 119*54 〃 OB2 スイッチボックス 1~3コ用 SB1~3 コンクリートボックス 102*54 カバー共 CB1 〃 119*54 〃 CB2 スイッチボックス 1~3コ用 樹脂製 PSB1~3 MMスイッチボックス 1~3コ用 MSB1~3 ロシュツスイッチボックス 1~3コ用 RSB1~3 ノズルプレート 1コ用角 新金属 NP 接地工事 cu900*1.5t EP1 〃 1500L EP3 配電函 メータ付 SMB 〃 SBB ジョイントボックス 透明 大 JB 調光器 LC セレクタスイッチ 4L SS4W 〃 8L SS8W 自動点滅器 埋込3A EES スイッチ 枠プレ共 S*L* S*L S** S*S** S**L* 防水スイッチ 1P15A*1 S1WP 〃 3W15A*1 S31WP 〃 4W15A*1 S41WP コンセント 2P15A*1~2 枠プレ共 WC1~2 コンセント 〃 E付 〃  WC1~2E   コンセント 〃 ET付〃 WC1~2ET コンセント 2PE(3P) プレート共 WC2PE コンセント 3PE(4P) プレート共 WC3PE コンセント 3P    プレート共 WC3P 防水コンセント 2P15A WCWP フロアコンセント 〃 FLC1 〃 2P15A*2 FLC2 コンセント IL型2P15/20A 枠プレ共 ILC 引掛コンセント 2P15A プレート共 LOCC 引掛コンセント 2P15A E付 プレート共 LOC2PE コンセント T型コン 2P20A TC プラグ PLG ローテンション FLO アンプ AMP 天井スピーカー SP 壁スピーカー WSP 時計付スピーカー SPC 〃 両面型 SPCW トランペットスピーカ TSP アッテネータ ATT インターホン FLI インターホン 子機 WI 〃 親機 WPI 押釦スイッチ SW ベル BEL チャイム CHM マイクコネクタ キャノン3P WMC スピーカコネクタ WSC 電話アウトレット モジュラジャック WO 電話機 WT 電話機 FLT 電話交換機 CHA ボタン電話主装置 MAI 保安器収納箱 SAF 配線盤 MDF 直列ユニット 中間 WTC 〃 端末 WTCR 4分配器 4DB 2分配器 2DB 4分岐器 4DK 2分岐器 2DK 混合器 MIX BSアンテナ BSANT TVアンテナ TVANT TVブースター BST 時計 CL 親時計 PCL 煙感知器 光電式 SS 〃 光電式2種 SS2 〃 光電式3種 SS3 空気管検出器  AS スポット感知器 差動式 DS 〃 差動2種 DS2 〃 定温式 TS 〃 定温1種 TS1 〃 定温特種 TS0 ガス漏警報器 GA ガス検知器 GS 中継器 RY 戸外表示器 OD 非常警報操作部 EP 非常電源 ES レリーズ シャッター用 ERS 〃 防火扉用 ERD 火報受信器 GP型3級 IP 火報受信器 P型1級15回線 MR 副受信器 SR 複合盤 CR ガス受信器 GR 総合盤 SGB 連動盤 SC 照明器具    アルファベット1文字 〃  アルファベット1文字+英数字1文字 電灯盤 L-* 〃 *L-* 動力盤 P-* 〃 *P-* 端子盤 T-* 〃 *T-* 機器収容箱 TV-* 〃 *TV-* 引込計器盤 LP-M 注) 略称の'*'マークは、DOSのワイルドカードと似たようなも   ので、主に数字と置き換えます。 プルボックスのPB*****...では、連続したものでな ければ、スペース、記号もOK又、文字数も融通がき きます。 注) これらの略称文字に続けて、例えば、'* 5'など とすると、その部品が5個ある事になります。 注) これらにない部品名を使いたい時は、0レイヤのシンボ ルと共に、0又Fレイヤに直接文字で記入して下さい。   文字数は、半角15文字(全角7.5文字)迄です。   その文字が拾われます。 5章 表計算ソフトでの読込データー加工 1 のぞましい表計算ソフト 表計算ソフトでは、表計算の計算画面(ワークシート,スプレッドシート等) が1つのプログラム上で複数開けるタイプのものの方が使いやすい と思います。(主にウインドウズ上で走るソフト。DOSでもあります。) 又、条件コピー機能は、必須です。 例えば、こんな使い方ができます。 1つの画面に、材料集計の結果を読み込んできます。 他の画面には、数式などがセットしてある数量表を読み込んでお きます。 材料集計の画面から必要な部分を条件コピーしてきて、数量表 に重ね合わせます。 後は、データーの移動など加工すれば数量表(拾い書)のできあが りです。 いちいち材料名、規格、数量などを打ち込む必要がないので (少しは、手直しが必要)手間が省けます。 又、1つの計算画面しか開けないタイプのものでも、別のファイルか らデーターを重ね合わせられる事ができるものであれば、同じよ うに使えると思います。 2 複合単価計算書、設計書(見積書)    へデーターを渡す  数量表(拾い書)ができあがれば、複合単価計算書又は、設 計書(見積書)を作るにしても、材料名、数量はそのまま条件コ ピーして使えますので、かなりの省力化が計れます。 この場合においても、複数の表計算画面を同時に開ける表計 算ソフトがあれば便利でしょう。