つまり論説に対して、再現性を持って立証出来たという事を主義としています。すると一つのことを立証するためには膨大な知識と時間と手間が必要になってしまい、各分野の細分化がされていきます。そしてその細分化された分野の中のさらに一つの法則性の中で、確実に同じ事が起こると言うことを良しとするわけです。それぞれの細分化の集大成が一つの分野となり、それぞれの分野の集大成が全体となり、社会の仕組みを考える基盤となるわけです。
ところが細分化した各専門の分野の知識を全て持たないと、全体統治が出来ないという欠点があります。自然科学主義の現在では専門性は発達するのですが、全体としてながめたときに支離滅裂になる可能性があります。例えば流行の健康法がそうですね。特定の成分がクローズアップされて急に注目されたモノが、ある時には生活習慣病の原因を指摘されて忘れ去られます。医学の中の単に栄養学の分野を見ても、専門が分かれすぎて統治性が低くなり、矛盾的解釈という誤解によって一般に広がったりします。
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