現代人は、食べ物どころか生活環境そのものが、季節に殉じていません。

とくに夏場の冷房や冷たい食べ物が、冬場の下痢や春の花粉症の原因になります。つまり現代社会に応じた食養生の基本は身体を暖める物を,もしくは身体を冷やさない物をいかに摂取するかと言う事になります。

身体を暖めるもの,冷ますもの。

〜地中の物(根菜類)は身体を暖め,地上の物(葉や果物)は身体を冷やします〜

身体を冷やした,つまり身体の機能が低下したための症状はたくさん有ります。疲れや不眠、肩こり腰痛冷え症婦人病.....、恒常的にこんな症状を抱えている場合は、暖める作用のある食材が有用です。

簡単に言ってしまえば、
地中の物や冬が旬の物は暖める作用,地上の物や夏が旬の物は冷やす作用が有りま す。

地中や寒い時期,寒い所で採れた食べ物は身体を暖める作用があります。

よく山芋が精力増進に使われたり,葛の根が葛根湯として風邪のひき始めに使われるのはその為です。凝りや鈍痛,冷えなどの慢性疾患は身体の機能 が低下している時の症状です。
 
地上や暑い時期,暑い所で採れた食べ物は身体を冷やす作用があります。

発熱時に果物を食べたり,アトピー症の人に生野菜を食べる事を薦めるのはその為です。体力の 充実した若い人は,何を食べても健康でいられますが,病気や年齢的に体力の不安定な人は身体を暖める事を意識して下さい。

しかし世の中に氾濫した食材はそんなに単純ではありません。いくつかの検討をしてみました。

カウンター