“甘い”という味の体調への影響〜旨味とは甘味がかすかに有る事で感じます〜

最近良く肩が凝る,体の節々が痛い,体が重い,お腹の調子が良く無い等の時は,しばらく甘いものを控えてみて下さい。体調の改善が期待できます。

ところで濃い味付けは悪いと言われますが、どの位の味から濃いのか。体に最も影響の出る“甘 い”と言う味は,御飯を良く噛むと次第に甘みが出ますが,実はあの味より強い甘さは毒だと言われてます。甘い食べ物の大部分は“砂糖”もしくは合成甘味料の“リン酸”で味を付けます。砂糖は炭水化物から抽出した物ですから,特定の穀類の一部分から砂糖が生れる訳です。つまり普通に穀類を食べていれば甘いものは身体にとって余分なものなのです。逆に過度の運動やダイエットで穀類の摂取が不足していると甘いものが欲しくなります。しかも抽出したものや合成したものは,砂糖でも油でも塩でもアルコールでも吸収しやすいので太り易くなるのです。そのうえ少しの刺激でも過度の反応が出る様になります。ちょっと引っ掻いても腫れやすい人や,身体の節々が痛い時や,ましてアトピー症の人は甘いものやアルコールを断つ事をおすすめします。しかし味付けはしょっぱい物の方が濃くなりがちですが,塩と砂糖は同じ調味料なのに実は全く違う物です。

塩について

ナトリウムの取り過ぎが問題 食塩(合成塩)に比べて,粗塩(自然塩)は少しの量でも味が強くなります。つまりその分量だけ塩を減らせる訳です。

“塩分1日10g以下を目標”よく聞く言葉ですが,実際に身体に影響を与えるのは塩分中のNa(ナトリウム)です。一般的に使われている食塩はサラサラしていますが,その成分の99%が合成して作られたNaCl(塩化ナトリウム)です。つまり半分がナトリウ ムなのです。

食塩に対して粗塩という物があります。

海水や岩塩の中の自然の塩分を 取り出したものです。その成分は自然に存在する塩化ナトリウムが7割くらいで、残りがミネラル分と微量の水分です。そのためサラサラしていません。しかし粗塩は食塩 に比べ少量で味が濃くなります。つまり同じ味でしたら粗塩の方が体内に入るナトリウムの量が少ないのです。薄味に慣れる事は辛い事ですが,粗塩に変える事で味付けを変えずにナトリウムの摂取量を減らせます。

ところで塩は食品ではありません。

砂糖は穀類から抽出するので食べ物ですが,塩はミネラルなので鉱物です。人体にとって砂糖は無くても構いませんが,微量の塩は生命にかかわる必需品です。上手に摂取 したい物です。

カウンター