7月18日の定例会で外来講師をお願いする高木嘉子(たかぎよしこ)先生について簡単な紹介を致します。
先生は昭和38年に東邦大学を卒業後、昭和47年より日本漢方医学研究所で漢方医学を学ばれ、現在は三鷹市でヨシコクリニックを開業されています。
先生ご自身の体験や臨床経験から、特に‘冷え’や‘冷え症’に対して危惧しておられ、その基本的な処方は漢方薬を用て治療活動をされています。
現代医学的では死へとは直接的に結びつかない‘冷え’や‘冷え症’を病の範疇とはしないため、それに対しての‘暖める’という処置もない事を著書「冷えと冷え症-若さを保つために-」で指摘されております。
それは病院の検査では異常がなく‘健康’とされてしまっても、体のどこかが痛んだり痺れたり、冷えやめまい肩こりやだるさなどの自覚症状は、「気のせい」や「自律神経失調症」や「ノイローゼ」とされ、実はその根元には冷えがる事が多いという事は見落とされている、という内容です。
さて先生の著書「冷えと冷え症-若さを保つために-」では冷えによる様々な症状と、その処方が紹介されています。
また東洋医学には「寒疝」という言葉があって、冷えに対する治療法がある事をお話しされています。
この冷えからの症状は、花粉症・アレルギー性鼻炎、めまい、生理の異常、性生活の不調、肌荒れ・にきび、夜尿症、神経痛・リウマチ、むくみ、腎臓病、体温の低い子供、不眠などがあり、その根元として全身に来た‘冷え’、呼吸器系に来た‘冷え’、消化器系に来た‘冷え’、泌尿器・生殖器系に来た‘冷え’、運動器系に来た‘冷え’、お(やまいだれ+於)血による‘冷え’を分類されています。またそれぞれに対応した漢方薬がある事や、食事や運動などの生活養生の面からも対応方法の指導をされています。