気 の 医 学

加藤 弘之


気から身体を診、病気を理解し治すこと。
パワー・オーラ・直感・気配を読む。
第六感・感性を磨く。

人体と気の思想の出会い
生きた身体と死んだ身体を分けるのは気である。

気の医学とは、気の流れの医学である。本来スムーズに流れるべき気がなぜ滞り病気を生むか、これが病因論であり、流れの滞りをいかに改善するかが治療論である。
 この二つを理解するには気の身体についてみていかなければならない。身体の個性を気の身体の鋳型説→体質説でみる。

治療→気のレベルでのコミュニケーション

気を感ずる方法

  1. 東洋医学の理論と知識を徹底的に学ぶ。
  2. 感性タイプ、学びより体験。
  3. 生気察知型→相手の生気の強さが感じられる人。
  4. ボティテレパシー型→相手の病気の箇所が自分の身体に反映され、その人の問題の箇所と同じ部分に同じような異常感を感じる。
  5. 気呼吸型→知らずにあるいは意識的に自分の気を相手に与えたり奪ったりできる人。

肉体は気の身体のうつし絵である。

体質

脾タイプ  腎タイプ  肺タイプ  肝タイプ
陰性人と陽性人
自分自身の体質の主証と副証を見分けること。
家族や友人周囲の人を気の面から見つめなおすこと。

気功

気功の目的

  1. 健康法としての気功
  2. 病気療法としての気功
  3. 武術的な気功
  4. 宗教的な気功

誰が気功術を実践するか

  1. 個人が健康保持や自己療法の目的で行う。
  2. 専門家が病人にたいする医療行為として行う。

気功術の具体的な形式

  1. 体操:気をめぐらし鍛錬する。
  2. 按摩導引:気を補ったり、めぐらせたりする。
  3. お手当て・お手かざし:気を補ったり、不要な気(邪気)をどける。めぐらせる。
  4. 呼吸法と念じること:気のつまりをとり、めぐらせる。
  5. 武術的な目的で心身鍛錬:気をこらせる、一気に開放すること。

風邪の手技療法

  1. 風邪を受けたと思ったら、うつ伏せになり下腿後側を手刀で叩いてもらう。ひどく痛いのがとれ温かくなったら終わる。
  2. 寒気がしたら、脊柱の両側を赤くなるまで擦ってもらう。
  3. 合谷を圧迫するひどい痛みがあり発汗したら終わる。

かわい きよまる

体勢を矯正するの法は、まず脊髄と頭脳とをまっすぐに樹立して身体の中心力を大地の中心力に貫通せしめ、さて臍下丹田に充分に気をたたえ精分に力を入れて胸郭を前に押し出し、形をゆるりとくつろげ、手を右にたれて胸中を空虚にし、脳裏を無我無心にして長くこの姿勢を持続するにあり。脳は虚、腹は実、上半身を軽く、下半身は重くして、あるいは行き、あるいは止まり、あるいは座しつつその釣り合いを失わざるなり。されば行く時は大船の大洋を渡るがごとく悠然として行くべし。かえる時は竹の子が大地より抽出せしごとく卓然として立つべし。
座する時は磐石が地中より露出せしごとく大全として座すべし。

参考 : 井村宏次著「気の医学」