<治療法則を貫く基本原理と生体生理の関係性>

 ・基本原理を一難から九難と定義し、基本原理と関わりが深い生体生理については三十難から四十一難と定義します。
  
 ・生体の生理活動にも根本となる基本原理が貫かているということを確認していきたいと思います。

基本原理について
基本原理 テーマ 原文中のキーワード 補足
一難  天地自然と生体との関わり
呼吸と循環
十二経・寸口・五蔵六府・死生吉凶
一呼・一吸・呼吸定息
栄衛行陽二十五度行陰亦二十五度
総論
二難  空間の陰陽 尺寸 どこで
三難  時間の陰陽 太過・不及 いつ
四難  性質の陰陽 呼出・吸入・呼吸之間
浮沈・長短・滑ショク
何が
五難 現象の反映部位・ディスプレイ 皮毛・血脈・肌肉・筋・骨
六難  具体的な反応現象 陰盛陽虚・陽盛陰虚 どのように
七難
天地自然の陰陽消長と
生体生理の消長変化
 
少陽・陽明・太陽・太陰・少陰・厥陰
大小短長・浮大短・洪大長
緊大長・緊細微・沈短敦
外界との関わり
八難 生気と生理活動 生気之原・腎間動気 生体内の話し
九難 寒熱反応 遅数・寒熱 どうなっているか



・次に生体生理と基本原理の関係性をみていきます。

生体生理と基本原理の関係性
生体生理 テーマ 該当する基本原理
三十難 栄気・衛気の働き
生理の基本能力について
一難・七難・八難
三十一難 三焦の区分・消化器としての働き 二難
三十二難 衛気栄血の循環 二難・四難
三十三難 盛衰現象を起こす能力について 三難・六難
三十四難 五蔵の生理 四難・九難
三十五難 六府の生理 二難・五難・九難
三十六難 左腎・右命門
人という実体を示す根本要素
八難・九難
三十七難 内外表裏・臓腑器官組織の結びつき 三難・四難・九難
三十八難 原気を中心とした三焦の生理 八難
三十九難 命門の働き 八難
四十難 肺の陰陽の生理 四難
四十一難 肝の陰陽の生理 四難


※原文の背景にある哲学を読み解いた上で、各難を読むと理解が深まると感じました。