2010-9/19 施術回数が増えてからの疑問点 

関節リウマチ資料

身体のあちこちの関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛む病気です。
進行すると関節の変形や機能障害(使えなくなること)が起こります。

好発 女性 30〜50歳代

30歳代から50歳代で発病する人が多く認められます。また男性より女性に多く認められます(約3倍)。

関節と周囲軟部組織の疼痛を伴う炎症性疾患である。

進行性である。

多発性、左右対象性に、関節に炎症が生じる。

両側性である。

原因不明であるが自己免疫疾患であるかもしれないと考えられる。

●関節症状

朝のこわばり
朝目を覚まして布団から這い出る時、手足や身体が硬くなり動かしにくくなっていることをいいます

発赤、腫張、疼痛、多発性の関節炎
関節の変形 スワンネック、ボタン穴変形、尺側偏位

関節強直
関節自体が癒着し可動性を全く喪失した状態をいう。

●関節外症状

間質性肺炎、肺線維症、胸膜炎、血管炎、目の症状(強膜炎、シェーグレン症候群)

皮下結節

肘の外側、後頭部、腰骨の上など圧迫が加わりやすい部位の皮下にしこりを生じる

●レイノー現象  

手の指先などが、蒼白→暗紫色→発赤に変化する現象をレイノー現象といいます。ときに「しびれ感」や痛みを伴うことがあります。レイノー現象は、寒冷やストレスなどでより出やすくなります

●検査、診断

CRP陽性 基準値0.6mg/dl
赤沈亢進 基準値 男性:12mm/時 女性:15mm/時 速いと異常値
リウマトイド因子陽性 基準値 20 lu/ml

リウマチの診断基準

(1)1時間以上続く朝のこわばり

 (2)3個所以上の関節の腫れ

 (3)手の関節(手関節、中手指節関節、近位指節関節)の腫れ

 (4)対称性の関節の腫れ

 (5)手のエックス線写真の異常所見

 (6)皮下結節

 (7)血液検査でリウマチ反応が陽性

の7項目からできています。
このうち4項目以上満たせば関節リウマチと診断します。
ただし、(1)から(4)までは6週間以上持続することが必要

リウマチの治療の目標は、

(1)症状の緩和

(2)関節の破棄や変形を予防

(3)破壊された関節の働きを再建する

(4)身体機能の保持

(5)QOL(生活の質)の維持

(6)寛解を導く

寛解
症状が治まった状態に持ち込むことを寛解という。

●膠原病について

皮膚、関節、筋肉などの結合組織や血管などの炎症により皮膚や内臓などの全身組織に障害が生じる病気です。

全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、強皮症。

発熱、体重減少などの全身症状がある。(全身性炎症性疾患)

複数の臓器に病変がある。(多臓器傷害性疾患)

再燃と寛解を繰り返す。(慢性永続性疾患)

種々の自己抗体が証明され、免疫機構の異常が原因に考えられる。(自己免疫疾患)