本 治 法
H23 4月 澤田和一

1)陰陽学説と五行学説の臨床応用
・分類法として
・相互の関連性として

2)局所治療から全体治療へ
?石による体表の瀉血

九鍼による刺鍼法の多様化
    ↓
臓腑経絡学説による対応疾患の拡大
    ↓
全身のバランスを調える本治法

・経絡治療の特徴――虚証治療 少数穴治療 未病治療

3)2種類の本治法
・臓腑経絡学説を基礎として、六部定位脈診に随って臓腑の虚実を整える。
・三焦論を基礎として、脈状診に随い生体の寒熱を調える。

*九鍼(針、針、針、鋒針、針、員利針、毫針、長針、大針)

『霊枢』九鍼十二原篇より

(ざん)、長さ一寸六分
頭は大にして末は鋭く、陽氣を去り寫す。
 (えん)、長さ一寸六分
鍼卵形の如し。分間をし摩し、肌肉を傷るを得ず、以て分氣を寫す。
(てい)、長さ三寸半
鋒は黍粟の鋭の如く、脈を按ずるを主り、陷いらしむることなかれ。以て其の氣を致す。
鍼は、鍼先が、粟の粒のように微かに丸く、経脈を按摩し、気血を流通させます。ただし深く肌肉を窪ませることがあってはなりません。でなければ、正気を害ってしまうのです。)
 (ほう)、長さ一寸六分、刃三隅
以て痼疾を發す。
(ひ)、長さ四寸、廣二分半
末は劔鋒の如く、以て大膿を取る。
員利(えんり)、長さ一寸六分
大なること(り;牛の尾)の如し。且つ員且つ鋭、中身は微かに大にして、以て暴氣を取る。
(ごう)、長さ三寸六分
尖は蚊虻の喙の如く、靜にして以て徐ろに往き、微にして以て久しくこれを留めて養い、以て痛痺を取る。
(ちょう)、長さ七寸
鋒は利く身は薄くして、以て遠痺を取るべし。
(だい)、長さ四寸
尖は挺の如く、其の鋒は微員にして、以て機關の水を寫すなり。


四季と生体
2011年5月 澤田和一

1)本治法と標治法
脈状診による本治法――脈状(浮沈・遅数・滑澁)や尺膚診(寒熱・硬軟・大小・
涸燥潤沢など)の所見を診て、全身の陰陽バランスの乱れを調える
督脈による標治法――症状につながる反応は、衛気の流れの滞り(色艶・むくみ)
と榮気の寒熱(凝り・硬結)として現れる
督脈上の反応点を取穴して処置する

2)暦総論――天人合一が漢方医学の健康観
天円(6)地方(5)
太陽暦(365) 太陰暦(354) 太陰太陽暦(閏)

3)暦各論――二十四節季の巡りと生体の変化
二至二分と四立
春  夏  土用  秋  冬
木  火  土  金  水
生  長  化  収  蔵

立春―春の土用  立夏―夏の土用  立秋―秋の土用  立冬―冬の土用
弦  洪  毛  石 
潤沢・軟  汗腺開・大  涸燥・硬  汗腺閉・小

弁証論治
2011年6月 澤田和一

○弁証論治
弁証とは、症状を分析し、その病因を知ることであり、論治とは本治法の証をた
て、
標治法の方針を決める課程をいう。

○病症
感:体表および組織の寒熱症状
傷:体内の寒熱症状
中:臓腑の器質的変化

○病因
外因:邪気実
内因:正気虚 

生体反応
(外部)
ヽ杏環境の変化は生体に寒熱をもたらす 
∪限里呂海譴箸狼佞隆熱反応を起こす
(内部)
‥靴竜い鷲,ら入り循環する(上下)→寒熱の均衡
地の気は口から入り循環する(内外)→防衛・栄養
先天の気は機能を調節する(左右)→動的平衡

○脈診
脈状診は、皮下で脈動を観察する
浮沈:病位
遅数:機能の低下と亢進
滑渋:病の性質