「下工への道」

2015/2/16 加藤弘之


 古典では、上工・中工・下工や神・聖・工・巧などと、診断方法や治療につい

て医者の技量に例えた記載を見る。

難経六十一難、『霊枢』邪気蔵府病形(04)、「素問」八正神明論篇第二十六.、

etc.

 そこに語られているのは、適切な診断と適切な施術!

 霊枢をひも解くと、我が意を得たりと思うことと、共感できないことがある。

 小鍼の要: 病人の心気の盛衰にもとづいて補寫!

『霊枢』九針十二原(01)


「切診と刺鍼」

 今回は、弁証に関わらず「良い鍼の仕方」「良い治療」へのアプローチを考え

る。

 姿勢と呼吸(刺鍼姿勢、押し手、掌の温かさ)

 緊張感とリラックス

 にっこり、ゆっくり。呼吸がゆっくり。


「自律神経」

 鍼灸が対象にできるのは、呼吸や血流、発汗など

 患者をコントロールするには、まず術者自身をコントロールしなければならな

い。

 血管の収縮、弛緩。

 脳に血流を送るため末梢循環が悪くなる。

 交感神経過剰で、糖尿病、高脂血症、高血圧。

 自律神経のバランスを調え、副交感神経のレベルを高める。

 深い呼吸。ゆっくりした動作。(ゆっくり早く)


*副交感神経の働きを高めることが最高の健康法!

なぜ「これ」は健康にいいのか?小林弘幸