文京鍼研究会創立25周年記念行事

日時: 2011年7月17日(日)午後1時〜6時
会場: 両国江島杉山神社周辺およびホテル・ベルグランデ
内容: 杉山和一ゆかりの杉山神社や弥勒寺と両国探訪の後祝宴


【主な日程】
13:00 集合JR両国駅西口改札
13:00〜15:30 杉山和一の威徳を訪ね、両国探訪
16:00〜18:00 ザ・ホテル・ベルグランデにて祝賀会

【主な見学コース】
回向院(相撲力塚・鼠小僧次郎吉の墓)
江島杉山神社・弁才天
要津寺(芭蕉翁俤塚)

弥勒寺(検校の供養塔・鍼供養塔)
桐の博物館(江戸時代の箪笥、一弦琴等)
*相撲部屋街
 本所松坂町吉良亭
 芥川龍之介文学碑
 両国公園(勝海舟生誕の地)他

【お願い】
 班編成でペアを組みますので一緒に行動してください。
時間余りの探訪になり暑中でもありますから、水分の補給に心がけ、
気分が悪くなったら、すぐに班長にお伝えください。適宜休憩をとりますが、
体調によって早めにホテルに切り上げることも可能です。
なお、天候および諸般の事情で見学コースを変更することがあります。

【見学先紹介】


「回向院」(えこういん)墨田区両国2-8-10/明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院
相撲発祥の地
境内に入ると、左側に高さ五メートルくらいある大きな石碑が立っています。
これは、相撲界に関わった人々すべての方を慰労するために建てられた石碑で、
力強い文字で「力塚(ちからづか)」と刻まれています。
墓地の手前右側に、屋根が着いた一角があります。
ここには、江戸時代の大泥棒・鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)のお墓があるのです。
ねずみ小僧にあやかって、どこにでも入ることができると、近年は入学試験のおまもりとして、
その墓石を削って持っていくのが人気です。削っても良い石と、保存用と二つの墓石が並んでいる珍しいお墓です。

「本所一つ目江島杉山神社」/墨田区千歳1-8-2
 杉山和一が祭られている神社。この地が、後の江戸惣録屋敷、鍼治学問所。
元禄六年(1693年)本所一つ目の地を拝領(宅地1892坪余、河岸附792坪余)そこに弁財天社を祭る。
杉山和一(すぎやま わいち)1610年(慶長十五年)〜1694年(元禄七年)
 近代日本鍼灸の中興の祖とされている杉山検校は、伊勢国安濃津(現在の三重県津市)
藤堂藩士杉山権右衛門重政(元和二年高虎に被呼出200石)の嫡男で幼名は養慶、
幼くして伝染病により失明した和一は家督を義弟に譲り刀を捨てて医の道に進む。
鍼の施術法の一つである管鍼(かんしん)法を創始。鍼・按摩技術の取得、教育を主眼とした「杉山流鍼治導引稽古所」を
開設した。そこから多くの優秀な鍼師が誕生。鍼・按摩の教育の他、「当道座」(盲人の芸能集団)の再編にも力を入れた。


「要津寺」(ようしんじ)/墨田区千歳にある臨済宗妙心寺派の寺院
 要津寺の境内右手に整備された一画に6基の石碑が安置されています。
すべて松尾芭蕉の高弟・服部嵐雪に始まる一派(雪門)の統率者である雪中庵(せっちゅうあん)に関係しています。
芭蕉翁俤塚(ばしょうおもかげつか):芭蕉70回忌を記念して宝暦13年(1763年)に建立。
松尾芭蕉「古池や」の句碑:芭蕉80回忌を記念して安永2年(1773年)に建立。

「弥勒寺」/墨田区立川1-4-13、真言宗豊山派の寺院
 杉山和一の墓所。検校の供養塔(文化財東京都指定旧跡)や唯一の鍼灸の鍼供養塔。毎年9月中旬墓前で鍼供養が行われる。
 検校の墓の左隣に、戦災殉難慰霊観音像がある。この立像は、太平洋戦争の殉難者、特に昭和20年3月10日の東京大空襲で亡くなった人々の慰霊のために建てられた。立像の下には3500体もの遺骨がおさめられている。

「桐の博物館」/墨田区両国4-1-8
 博物館は国内有数の総桐たんす製造メーカー「タナカ」の1階にあります。400年以上前の一弦琴や江戸文化年間製造のタンスなど普段見ることのできない桐製品のほか、タンス製造に必要なカンナやノコギリなどの道具が展示されています。また、古典や家紋にも多く登場する桐と日本人との深いかかわりや、耐久性や防湿性に優れた桐の特性、桐タンスの変遷や種類などがパネルでわかりやすく紹介されています。

「本所松坂町公園」
忠臣蔵(ちゅうしんぐら)で赤穂浪士(あこうろうし)が討ち入りをした、あの吉良上野介(きらこうづけのすけ)の屋敷跡です。このあたり一帯は、広い吉良屋敷でしたが、今は五メートル四方の小さな公園内に、討ち入り後に首を洗ったという井戸と、小さな慰霊碑が残るのみです。

「両国公園」
「勝海舟(かつかいしゅう)生誕の地」です。子供が遊ぶ遊具などのある公園の中に石碑が立っています。

両国小学校(芥川龍之介文学碑)
両国が生育の地ということで、地元出身の芥川龍之介の「杜子春(とししゅん)」の一節が刻まれた文学碑が建っています。