二十四節気

2012916



二十四節気とは、一年を24分割した季節の捉え方です。

1つの節は約15日です。この期間中、本治では最も効果の出る陰陽一つずつの経穴を一貫して使用します。

使用穴は井穴を除く五行穴から選ばれ、使用経は肝、脾、肺、腎経なので栄火、兪土、経金、合水のどれかになります。

たとえば今日は白露(9月7日~9月21日)にあたり、使用穴は陽証なら合水穴、陰証なら兪土穴です。


治療の中では次のように使います。

患者さんが来て、診察をしました。

尺膚が皮毛も肌肉も全部冷たい、脈も沈んでいて小さいので冷やされたと診て、外因の寒邪で腎経を使うと証を立てました。

この時の病症が陽証なら合水穴である陰谷、陰証なら兪土穴である太谿を使うということになります。

陽証か陰証かは症状が急性か慢性かなどで決めたりもしますが、実際は触り比べて尺膚や脈がより良く変わるほうを使います。

使用穴は左右あるので、これも触り比べてからより良いほう選びます。

左右の陰陽つまり4つの候補穴から最適な一つを選んで刺鍼し、本治とするわけです。


約15日の節が終わって、次の節に移行することを節がわりと言います。

節が変わってしばらくしないと使用穴が安定しません。

日によって変わることがあるので、この時期はよく触り比べてから治療してください。










平成24年の二十四節気は下記の通りです。


2 4

立 春 

春の気たつを以て也

219

雨 水

陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也

3 5

啓 蟄

陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也

320

春 分

日天の中を行て昼夜等分の時也

4 4

清 明

万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也

416日~54日まで春の土用

420

穀 雨

春雨降りて百穀を生化すれば也

5 5

立 夏

夏の立つがゆへ也

521

小 満

万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉茂る

6 5

芒 種

芒ある穀類、稼種するとき也

621

夏 至

陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也

7 7

小 暑

大暑来れる前なれば也

719日~86日まで夏の土用

722

大 暑

暑気いたりつまりたるゆえんなれば也

8 7

立 秋

初めて秋の気立つがゆへなれば也

823

処 暑

陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也

9 7

白 露

陰気ようやくかさなりて露にごりて白色のなれば也

922

秋 分

陰陽の中分となれば也

10 8

寒 露

陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也

1020日~116日まで秋の土用

1023

霜 降

露が陰気の結ばれて、霜となりて降るゆへ也

11 7

立 冬

冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也

1122

小 雪

冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也

12 7

大 雪

雪いよいよ降り重ねる折からなれば也

1221

冬 至

日南の限りを行て日の短きの至りなれば也

1 6

小 寒

冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷ゆる也

118日~23日までは冬の土用

121

大 雪

冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也