黄帝問いて曰く、人の居処や動静や勇怯、脈の変をまた為すのか?
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難経の輸穴 |
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臓は井 然.府者.陽也.三焦行於諸陽.故置一兪.名曰原.府有六者.亦與三焦共一氣也.
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十変に言う。五藏六府の
井は東方で春、つまり時間と空間を意味する両方の木性を有する。
万物の始まりを生じ、虫は息を荒らしてはい出し、飛び廻るようになる。その作用で生じた物は春に生まれるのであって暮れることはない。日数は甲(きのえ-木の陽)に於いて始まる。ゆえに井は始まり也。 |
◆六十四難曰.十變又言.陰井木.陽井金.陰
然.是剛柔之事也.陰井乙木.陽井庚金.陽井庚.庚者乙之剛也.陰井乙.乙者庚之柔也.乙爲木.故言陰井木也.庚爲金.故言陽井金也.餘皆倣此.
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經に言う。井は出の所、合は入の所。其の法はなにか?
井は出の所、井は東方春なり。万物の始まりを生じる。故に井は出の所と言うなり。
合は入の所、合は北方で冬なり。陽氣が臓に入る。故に合は入の所と言うなり。 |
然.五藏兪者.三焦之所行.氣之所留止也. 五臓の兪は三焦の行く所で、気の留止する所なり。 三焦所行之兪爲原者.何也. 三焦が行く所の兪は原とはどういうことか? 然.臍下腎間動氣者.人之生命也.十二經之根本也.故名曰原.三焦者.原氣之別使也.主通行三氣.經歴於五藏六府.原者.三焦之尊號也.故所止輒爲原.五藏六府之有病者.皆取其原也. 臍下の腎間の動気は人の生命なり。十二経の根本なり。故に名を原と曰う。三焦は原気の別使なり。主に三気を通行して、五藏六府に於いて經歴とする。原は三焦の尊号なり。故に止る所すなわち原とし、五藏六府の有する病は皆其の原を取るなり。 |
五臓の募は皆陰に在り、兪は陽に在るのはなぜか? 然.陰病行陽.陽病行陰.故令募在陰兪在陽. 陰の病は陽に行き、陽の病は陰に行く。故に募は陰に在り兪は陽に在ることになる。 |
諸井者.肌肉淺薄.氣少不足使也.刺之奈何.
故經言.補者不可以爲瀉.瀉者不可以爲補.此之謂也. 故に経に言う。補は瀉さず、瀉は補さず、此れを謂うなり。 |