史記卷百五・扁鵲倉公列傳第四十五
素問
通評虚實論篇第二十八
第一章
黄帝問いて曰く虚実とは何を言うのか。
岐伯(対)して曰く邪氣の盛を則して実、精氣の奪を則して虚。
黄帝曰く虚実とは何か。
岐伯曰く氣虚は肺虚なり、氣逆は足寒なり、其の時に非すれば則ち生、其の時に当すれば則ち死。ほかの藏も皆、此れの如し。
黄帝曰く何を重実と謂うか。
岐伯曰く重実は言えば大熱病にて氣が熱し脈が滿つ。是れ謂うなれば重実。
黄帝曰く經絡倶(とも)に実は何か、何を以って治か。
岐伯曰く經絡皆実、是れの寸脈は急で尺は緩なりて皆、治に当り、故に曰く滑は則ち從、渋は則ち逆なり。虚実は皆、其の物の類に始まることに從う。故に五藏や骨肉に滑利すれば長久(長寿)を以って可なり。
黄帝曰く絡氣が不足し經氣が有余るは何か
岐伯曰く絡氣が不足し經氣が有余は脈口が熱にて尺が寒なりて、秋冬において逆し春夏において從うは病の主りを治す。
黄帝曰く經が虚し絡が滿が何か。
岐伯曰く經が虚し絡が滿は尺が熱で滿、脈口が寒で渋なりて、此の春夏は死、秋冬は生なり。
黄帝曰く此の治は何か。
岐伯曰く絡が滿ち經が虚は陰に灸し陽に刺す。經が滿ち絡が虚は陰を刺し陽に灸す。
黄帝曰く何を重虚と謂うか。
岐伯曰く脈氣の上で虚し尺も虚、是れに謂う重虚。
黄帝曰く何を以って治か。
岐伯曰く氣虚は言を無くすが常なり。尺の虚は歩行が惶(落ち着かない)。脈が虚は不象して陰なり。此の如くは滑は則ち生、渋は則ち死なり。
宣明五氣篇第二十三
霊枢
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洞泄(どうせつ;水瀉便) |
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論疾診尺第七十四
第一章
黄帝が問い岐伯に於いて曰く、余は視色や持脈を無くして独り其の尺を調し、以って其の病を言い、外に從い内を知るにはどうすればいいのか。
岐伯曰く、其の尺の緩急小大滑渋と肉の堅脆を審(細かく見極める)し、そして病の形を定める。
九鍼論第七十八
第五章 第二節
五主、心は脈を主り、肺は皮を主り、肝は筋を主り、脾は肌を主り、腎は骨を主る。