大腸の病気・診断と治療シリーズ                              

   Part J


大腸内視鏡検査のアンケート結果

 

 当院では、全大腸内視鏡検査を行う際、大腸をきれいにするための前処置としてゴライテリー液(商品名:ニフレック)1500ml2000ml飲んで頂いております。

  現在、大腸内視鏡検査を積極的に行っている施設では標準的な方法となっていますが、飲む量が多量であり、またその味がいまいちである(薄い海水様)といった難点があります。また、大腸内視鏡検査は、消化器を専門としている施設(総合病院等も含めて)においても専門医がまだまだ少なく、検査はつらく、苦痛の何ものでもないといった評価が蔓延しているのが実状です。

  しかし、専門医のレベルは、向上しており、強い鎮静剤を使用することなく、短時間で苦痛のない検査を提供できる時代になって参りました。当院の消化器科・大腸肛門科では、消化器病学会認定医・大腸肛門病学会認定専門医により、群馬大学等における抱負な経験のもと、苦痛のない、的確な検査を提供するよう努力して参りました。今回、1997年秋に全大腸内視鏡検査を受診された115名の皆さんに協力していただき、匿名のもとアンケートを行いましたので報告させていただきます。



   《アンケート結果》

  平均年齢 57.2歳、男女比 1.51

@ニフレック液をどのくらい飲めたかを示したのが下の図です。

 当院では、ニフレックを冷やしたり、飴をなめながら飲んで頂くなどの工夫により、ほとんどの方が1,500mlから2,000mlの量を飲用可能でした。十分な前処置を行うには1500ml以上のむことが必要と思われますが、殆どの方は必要量飲むことが出来ました。



A実際、ニフレック液を飲むのは辛かったかどうかを示したのが下の図です。

A : 楽に飲めた  B : 少し辛い程度だった
C : 大変辛かった 
D : 辛くて飲めなかった


  それほど問題なく飲めた方は、全体の84%に達しましたが、16%の方は飲むのが大変だったようで、これは今後の課題となりました。あめ玉をなめながら飲む、とか、ニフレックを冷やして飲むなどの工夫で、これらの患者さん方もかなり楽に飲めるようにはなってきているようですが、今後フレーバー等での味付けも考えたいと思います。また、より少ない量でより効果的な洗浄剤が開発・販売されるようになると思います。



B全大腸内視鏡検査を終えて、その余韻の冷めないうちの検査への感想は次の通りです。

  A : 楽だった     B : 違和感はあったが、苦痛無し

 C : やや苦痛であった   D : 大変苦痛だった

  この結果、55%の方は検査は苦痛でなかったと答え、少し苦痛があった程度の方を加えればほぼ全員の、97%の方々が当院の全大腸内視鏡検査ではさほどの苦痛はなかったと答えました。



C下図は、過去に胃カメラを受けたことのある方で、どちらが楽だったかを集計したものです。

 これによると、当院での全大腸内視鏡検査は、胃内視鏡(胃カメラ)検査より楽であるとする方が全体の過半数を超え60%であったのに対し、胃カメラの方が楽であったとする方は全体の22%に過ぎませんでした。専門医による全大腸内視鏡検査は、技術、器具の進歩により胃の検診並に受けいれられるものと思います。



D最後に

A : 是非毎年受けたい   B : 必要なら毎年受ける C : 3-4年に一度なら受ける 

D : できるだけ受けたくない  E : 二度と受けたくない  


 以上、毎年受ける意志のある方は、実に75%に達しました。 




 


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