大腸の病気・診断と治療シリーズ                              

   Part U



   便秘と痔・大腸がん



Q-1以前から便秘で悩んでいます。一向に良くならず心配です。(32歳、女性)

Q-2:半年前から便秘で、徐々に進行しています。癌でしょうか?(46歳、男性)

A:便秘には機能性便秘と症候性便秘があり、殆どは機能性です。前者の対処法は規則正しい生活であり、一日三食、十分な睡眠、適度な運動の継続が基本です。そして十分な水分と食物繊維の摂取が重要です。穀類、芋類、豆類、根菜類、海藻類、きのこ類、果物などを毎食摂取しましょう。レタス等のかさのある生野菜は繊維を十分には摂れません。野菜は温野菜にしてかさを減らすと良いでしょう。そして、便意は我慢しないことです。

症候性便秘の原因には、大腸癌等による通過障害が代表的で、慢性の切れ痔(裂肛)による肛門狭窄や高度の脱肛も一因となります。対処法は機能性便秘に準じますが、早期の診断・治療が肝心です。

便秘が機能性か症候性かの判断は難しい場合が多く、遷延化あるいは悪化したり、血便を伴うようなら、早めに大腸・肛門病の専門医を受診しましょう。大腸と肛門は、連続した一つの臓器ですから、一方だけを診るのでは片手落ちとなることも多いのです。現在、専門医のもとでは、鎮静剤を用いずに苦痛の無い全大腸内視鏡検査を行うことが当然となっています。そして、殆どの早期癌やポリープの内視鏡下治療がその場で安全・確実に行えます。大腸癌の原因は、遺伝や食生活の欧米化等いろいろ考えられていますが、現在最も確実な予防法は、大腸内視鏡による定期検査を受けることです。


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