所在地 群馬県勢多郡赤城村上三原田(かみみはらだ)269番地の1

指 定 重要有形民俗文化財に昭和35年6月9日指定される

 国道353号の北側道路そばの土手上に秀麗な赤城山を背に建つ、萱葺寄棟造(かやぶきよせむねづくり)の、四方板壁、間口五間、奥行四間の見た目には大きな納屋のようにみえる建物です。

 この舞台は、この地に生まれ育った水車大工である永井長治郎が文政2(1819)年に、上三原田の字、大門(だいもん)にある赤城山天龍寺の境内東隅(現在土蔵が建てられている)に建築したものです。

その後明治15年に現在地に移築したと伝えられています。

 この舞台を世に出そうという地元の人々の熱意に応えた郷土史家の角田恵重氏、県史跡調査員の本多理一氏らの尽力によって、昭和26年東京大学教授藤島亥次郎博士、早稲田大学教授山口平八博士が来村し調査を行いました。その後、昭和30年代に入り、前橋工業短期大学の松崎茂教授が精細な調査を加え、その結果、全国に例を見ない特殊な機構を持つ舞台であることがわかり、重要民俗資料(後に重要有形民俗文化財と読みかえ)として昭和35年6月9日国指定を受けました。

上三原田歌舞伎舞台全景・左前方が客席になります。

1998年の公演  舞台の特殊機構