平成六年度の大修理

 上三原田歌舞伎舞台は、文政2年の建設から、現在地への移築(明治15年)そして現在に至るまで幾たびかの補修を受けています。

過去の大修理は、昭和36年9月16日の第2室戸台風による災害復旧工事が昭和37年2月20日から3月24日まで工費154,000円をかけて行われました。

 その他小修理は、歌舞伎開演時などに何度も行われたようですが記録は残っていません。

 ここでは、平成6年12月15日から7年3月27日まで行われた大修理について略記します。


主な施工部位

 長年月経過や台風の影響などにより、舞台屋全体に歪みが生じたため、家起こしをはじめとして全面的な補修を行いました。

 

家起こし・・・反時計回りに全体的なねじれ

柱・貫の補修・・虫害による破損

 

廻転部の車の改修と新調                 貫の補修

廻転部の補修・・大芯(おおしん)、大軸(おおじく)、補助車、車の補修

ガンドウ、床板の補修・・損傷部の改修

家屋土台の改修・・ジチョウ、犬走り等改修、柱基礎定置

屋根葺き替え・・全面的にさし萱

二重の敷居改修等

 

ジチョウ犬走りの改修          屋根の改修/クレグシ(棟)のマッコウ


工費 16,491,000円

 (内訳 国庫補助8,245,000円、県費補助2,273,000円、村補助5,773,000円)

舞台を建てた人へ  資料館の様子