2004年 12月 19日
学術質問会

按摩、指圧、マッサージでは直接、快感が得られます(私の日々の体験)。
鍼では(背の痛みなどで)「軽快」という実感が得られた事がないのが正直な実体験です(パルスを含めての話)。
当会の刺鍼に対する考え方として「症状の軽減」との関係で(深刺ししないど)どういう点を特長として位置づけられますか?

62難解釈中に、「五行穴の栄火穴の栄の字は正しくは、ケイと読み下は水である」との発言がありました。
私の手元にある『漢字海』は説文解字からの原義で、「栄」の下は木、若しくは火でしかありません。
ここで質問です。
「栄」の下を水とする。これは、白川文字学からの解釈でしょうか?

〜別紙参照〜

58難の傷寒です。
漢方用語辞典では狭義の傷寒を指す引用にされていました。
寒邪を外に受け、感じてすぐに発する病変を言う。その例えに58難がでてきます。
あの見解は、49難と比較して鍼灸臨床的広義ということでしょうか?

〜別紙参照〜(49難と58難の傷寒)

「腎に実なし。心に虚なし。」
の出典は何ですか?

出典は解りませんが、

補は自経の母穴と母経の自穴 

瀉は自経の子穴と子経の自穴の

法則から選穴すると
肺経の補 肺経の瀉
脾経の補 脾経の瀉
腎経の補 腎経の瀉
肝経の補 肝経の瀉
心経、心包経の補 心経、心包経の瀉

陰経の五行穴
陰経名 五行 井木 兪土 経金 合水
手太陰肺経 少商 魚際 太淵 経渠 尺沢
手少陰心経 少衝 少府 神門 霊道 少海
手厥陰心包経 相火 中衝 労宮 太陵 間使 曲沢
足太陰脾経 隠白 太都 太白 商丘 陰陵泉
足少陰腎経 湧泉 然谷 太谿 復溜 陰谷
足厥陰肝経 太敦 行間 太衝 中封 曲泉
となり、
◆七十三難曰.
諸井者.肌肉淺薄.氣少不足使也.刺之奈何.
それぞれの井穴は肌肉が浅く薄い。気が少なく使うに不足する。どう刺せばよいか。
然.諸井者木也.けい者火也.火者木之子.當刺井者.以けい瀉之.故經言補者不可以爲瀉.瀉者不可以爲補.此之謂也.
それぞれの井穴は木。けいは火。火は木の子。井を刺すに當るはけいを以って瀉す。
故に經に言う補は以って瀉を爲すを不可とし、瀉は以って補を爲すを不可とする、此に謂う。
心の虚に対しての選穴の補法と、腎の実に対する選穴の瀉法は、直接井穴を使ってしまうためなしとしたのではないか。

各季節における尺部の正常な状態の表現方法を教えて下さい。

尺部の状態と脈状は一致する物なのでしょうか?一致する場合、一致しない場合の条件などありましたら教えて下さい。

「尺膚診の取り決め」

病気の進行はどのように進むのでしょうか?たとえば、外から邪気が進入してきた場合、まず、経絡に入り、進行すると臓腑へと進入していくのではないかと考えているのですが……。