表紙あらすじで読む文学作品ティーパーティーの謎


  ティーパーティーの謎 カニグスバーグ 岩波書店
  
 「博学競技会」のメンバー四人をどうやって選んだか、オリンスキー先生自身よくわからなかった。予選をして点数で決めたわけではない。
 ノアはセンチュリービレッジでおじいさんの結婚式の介添人になり、カリグラフィーを習って礼状を書いた。
 ナディアは嵐で打ち上げられたウミガメを救助してサルガッソー海に戻した。
 イーサンは毎日一番長くバスに乗って、ジュリアンは父と一緒の航海生活を下りてシリントン荘に民宿をつくって落ち着くことになり、そのジュリアンとバスの中で出会う。
 ジュリアンはこの四人でティーパーティーを開くことを思いつき、「不思議の国のアリス」の第七章の「めちゃくちゃティーパーティー」を見るようにというメモを渡し、他の者に知られずにパーティーに招待した。それから四人は土曜の午後四時から定例のパーティーを開くようになる。半身不随のオリンスキー先生が担任となり、四人は先生の役に立ちたくて「博学競技会」出場を画策する。四人は八年生にも勝ち、地区大会、州大会へと進み、優勝する。