表紙あらすじで読む文学作品宇宙の統合理論

宇宙の統合理論
川崎愛・保江邦夫

 

日本の禅というのは宗教の中でも唯一争わない宗教と言われている。
禅が「マインドフルネス」と呼び名を変えてもてはやされるようになっています。
過去や未来ではなく、今、ここで起こっていることを体験し、ただ目の前のことに集中する状態。
禅には二種類あり、それは瞑想と自問自答です。

こころの中の恐れとしっかり向き合い、意識的に健全な意識状態を保つことで、不健全な欲求を手放していきます。

トランス状態から抜け出て、ニュートラルな意識状態になるのです。

エニアグラムでいう統合。

この世界は自分が作り出しているものだと思っています。
だから、本当は相手も存在していないのかもしれません。
それこそ、フィクションの世界かもしれません。

つまり、自分も創造主である、完全なる創造主になるのが統合ですね。

自分の意識が変われば、外側の世界もそういうふうになる。

暗黙知でしか伝わらないことが唯一の真実だ。

「エイリアンインタビュー」によると、ロズウェルに墜落した宇宙人がもたらした情報がありました。
宇宙には彼らが旧帝国と呼んでいる星があり、その星の宇宙人たちが、地球上を流刑地にしていたといいます。
流されてきた中には、政治犯のように頭は良くても体制に従わない人もいれば、本当の凶悪犯罪者もいます。優秀な科学者でも、もう役目が終わったとされたような人などを送り込んでくる場所でした。他にも、DNAをいじって創っては見たものの失敗作だった、という生き物も地球に放していました。
ロズウェルで墜落した宇宙人の星の人たちは、旧帝国の流刑地とは知らずに地球にやってきて、まずはネパールの山の上に、3000人規模の前哨基地を造りました。目的は星の探索でした。
ほとんど無防備だったところを、旧帝国の宇宙人に襲われてしまいました。
その宇宙人はいわゆるグレーの形態でしたが、グレーというのは人造生命ロボットであり、人の体ではありません。本当の体は自身の星などに残していて、映画「アバター」のように魂だけが入っているのです。

その魂を旧帝国の宇宙人に抜かれて捕虜となって、地球の人間の体に無理やり入れられてしまっている人たちがいるのです。
彼らは地球以外の宇宙にいた頃の記憶は消されて、普通の地球人として生活させられています。

流刑地である地球にはいろんな犯罪人がやってきました。彼らの魂が昔のことを思い出して元の星に戻っていかないようにするために、電気的なグリッドを張ったそうです。それがピラミッドのキャップストーンです。

南無妙法蓮華経
この言葉は「宇宙に帰依する」という意味らしい。

例えば多動性障害や、自閉症など、他の人と違う精神を持つ人は発達障害や病気だといわれていますが、少し見方が変わればすごく個性的で特別な才能を持った人が多い気がします。問題行動を起こしてしまうとすれば、それも囚われが原因になっていることが多いと思うのです。

だから、個人がきちんと判断しなくてはいけない。一人ひとりが、自分の宇宙を持てばいいのです。
この宇宙は、自分以外の誰かが作っているとみんな思っていますが、そうではない。
あなたが作っている。あなたが主体的に妄想しないと、この宇宙は変わらないんだよ、と伝えたい。
ところがみんな、自分以外の何かが設定したところで自分は動かされているだけだと思っている、それが地球の囚われです。

そのうち、囚われの状態に陥る回数が少しずつ減ってきて、どこかで客観視している自分がいる。
統合していくうちに、たとえ一瞬囚われても、すぐにまた復旧できるようになるのですね。

各人が気づいて自らを解放するという意識にさせる。これが難しい。

霊友会の支部長をしていたおばちゃんは、「自分は目覚めたから、何十年もやっていた新興宗教もやめるし会員さんたちにもお話して解散する」というのです。
そして「お金を払って目覚めなくても、悟る方法がわかった。真実の愛を理解できると、囚われから解放される」という話を始めました。

おばちゃんは「霊友会はやめるけれども、法華経の読誦はずっと続ける」といってましたね。
これからは宗教団体はいらないと。自分自身が神様の創造主の意識になるということが、法華経でいっていることで、仏陀の教えはすべての本質だったと気づいたと。

「枠を超えなくてはいけない。この枠を超えるのは私しかできない。私が私を解放する」

宮澤賢治の「雨にも負けず」の詩の最後には、南無妙法蓮華経と書いてあったそうです。でもそれは消されているのです。
法華経とは、仏教でも精神修養でもスピでもなく、宇宙の理、真理、ダルマなのです。

アシュターは「地球人の体をもって食べる物や、お酒は本当に美味しいんだよ」といいました。
地球にとらわれてしまう要因の一つが、食べ物やお酒などを味わう感触の素晴らしさだということでした。
私はセックスの快楽もそうだと思います。

思い切って仕事を辞めたらとたんに症状は良くなりました。
人は魂からずれた生き方をすると病気になる。心からのサインはいつも自分の進む道へと導いてくれているのです。
これからの人生は、たとえ自分の価値観や感覚が他の人と違っていても、自分だけは自分の味方となり、気持に素直に生きようと決めました。