表紙>あらすじで読む文学作品>「リンゴが教えてくれたこと」
「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則著)を読む 2009.10.12 無農薬、無肥料でリンゴを育てた。 きっかけは肥料で皮膚が剥けて真っ赤になったことだった。 無農薬無肥料にして九年目に実がなる。 九年間、信じてあらゆることを試し、お金は出稼ぎをして稼いだ。 六年目に死んでお詫びをしようと、山にロープをもって入ったとき、リンゴの木が元気に茂っているのを見つける。これだと思い、死ぬのをやめて帰り、山の土を再現することを思いつく。このとき見たのは実はリンゴの木ではなく、クヌギの木だったのだが。 そして、下草を刈るのをやめた。 大豆を植えると窒素固定をして畑に窒素養分ができる。 雑草を刈らずにおくと余分な養分を取ってくれる。 野菜の芽の横に枯れた雑草を寝かしておくとよい。 トマトは横植えするとよい。横に大豆を植える。 大根は回転して育つ。抜き時はその逆回転するとよく抜ける。 樹木の剪定をするとき、木の姿が葉っぱの葉脈と一緒になるように葉脈の形に合わせて剪定するとよい。 などなど、すぐにでも試してみたくなる。 この本にはオカルティックなことがたくさん出てくる。 私はそれに興味がある。 まず一つは、 無農薬にしてからリンゴの病気が蔓延し、実がならなくなり、木も枯れそうになったので、木村さんは一本一本に心をこめて謝って歩いた。その時、声をかけなかった八十二本の木が見事に枯れてしまったという。 二つ目は、 トウモロコシを植えて、タヌキが食べてしまうので罠をしかけたら、子どものタヌキがかかった。木村さんはかわいそうに思い、罠をはずして逃がし、人が食べられない悪いトウモロコシをタヌキのために地面に転がしておいたところ、翌日そのトウモロコシは全て食べられており、それ以来、タヌキは出なくなったという。タヌキの恩返しだというのだ。 三つ目は、 早朝、キュウリのヒゲに指を出してみる。ヒゲがからまる人とからまない人がいる。からまない人は何か問題がある人だという。
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