表紙オカルト研究


 9 魂と死の品格

死の先も続くあなたの人生の全体
岩満羅門いわみつらもん

この世に生起する一切の物事は、すべて聖霊界によって定められております。
聖霊界は私達を「篩」にかけ、揺り動かし、敲き、こしながら、強く良質の魂を探し求めているのです。

聖霊界は、より良い魂を求めている。この聖霊界全体の上昇運動こそが、この宇宙の究極の過程である。

聖霊スピリットは永遠不滅であり、そのスピリットを受け取るものが、私達の魂なのです。魂は聖霊界と物質界を媒介するものであって、肉体を生かしている中枢にあるものです。聖霊こそが天地の主、働きの主体であって、もっと大切なのは、あなたは実は何者でもないということです。自分とは何者でもない、完全な無であるということが本当にわかった瞬間、神仏があなたの中に流れ込みます。言い換えれば、このようにして、神仏の流入を受け取るために、あなたは、この地上に生を受けたのです。
神仏の流入が起きた瞬間、あなたの魂は永遠不滅の存在と一つになるでしょう。

八尊光倫会 戒律
一、どんな困難な状況にあっても、自分というものは大きな力を持っていることを信じよ。自分を信じ、他人と比べる必要もない大きな力を持っていると信じよ。
二、自分は、全世界と、全宇宙のあらゆる時間と空間の中で、もっとも価値ある存在であると認識せよ。
三、他者に対する愛と慈悲の心は、聖霊界の最大の価値である。愛の行為が、あなたの霊格をどこまでも押し上げるだろう。
四、人生の困難に直面したとき、自分の愚行を自分で笑い飛ばせ。その余裕こそ困難を打ち開く鍵となる。
五、努力精進を続け、霊格の向上を願うだけでなく、精進に等しいほどのエネルギーを、遊びにも注げ。そこから生ずる葛藤は、魂を磨き、そこから生じる喜びは、魂の余裕を生み出すだろう。
六、すべてのものを疑ってかかれ。徹底的に疑い、疑いぬいて、疑心の果てに真実が見えてきたら、それは本物である。それを知ったとき、人は疑いを超えた清らかな心を持つ。
七、霊格向上のための専門的な時間をもたなければならない。そのために現実の世界で働くようにすれば、労働は意欲的なものになる。
八、懈怠とは怠けることである。煩悩による懈怠は人を油断させ、人を堕落させる。懈怠の心のうち勝とうとする努力は人に知られてはならない。
九、霊格を向上させるために、死に至るまで学ぶことをやめてはならない。魂に品格を授かるまで学ぶことを習慣づけなければならない。学び向上することは聖霊界の掟である。十、人生には思わぬ危機が訪れる。だが、どのような危機であっても、己が魂を向上させる最大のチャンスと捉えよ。反省し、そして前進せよ。人生には最後まで終止符はない。