「物語」創作の指導案
以下は、朝日新聞の「オーサービジット」に掲載されたものの要約です。さまざまな創作方法があります。いろいろ試してみましょう。
1 <もしも>と<まぬけ>と<場所>が入った物語をつくってみよう。(A・ビナードさん)
例 マザーグース「ゴータム村の三人」
<まぬけな人>が活躍すると面白い話が生まれる。
<場所>を限定すると、物語に引き込まれる。
<もしも>は新しい世界へ飛び出すバネとなる。
<身近な人>を登場させると話がつくりやすい。
例 もしも自由にお金がつくれたら・・という話
2 涙を流すシーンを創作する。(上橋菜穂子さん)
作者が朗読し、先生が講評する。
アドバイスとして、重ねことばをやめる。3,4行ごとに段落を入れる。
3 「うそっぽ」を書こう。(角田光代さん)
作文のタイトルは「私が生まれたとき」
内容は「うそっぽ」にしてね。それもインドで生まれたとか、実はアメリカ人だとか、大げさなら大げさなほどいい。
次は二人一組になって、お互いの作文を読んで、それを参考にうそを言って、相手が自分のきょうだいだと信じ込ませる。
「離ればなれになった理由」
「何歳のときにどんなふうに」
「証拠」を意識する。
こうやって、自分ならどうするって考えることが「読む」ってこと。
読み、考えることで自分の言葉はふえていく。
たくさん読んで自分の言葉をつかまえて。
メモでもいい。作文でもいい。
まずは文字にしてみると、さらに言葉は自分のものになっていくと思う。