係り結びの法則の指導案
次の説明をする。
説明)
文は終止形で結ぶのが普通だが、
文中に「ぞ」「なむ」「や」「か」があったら、文末を連体形で結ぶ。
文中に「こそ」があったら、文末を已然形で結ぶ。
次の説明をしながら、例文を板書する。
説明) 「ぞ」「なむ」は文の意味を強調する。「強意」という。強調文となる。
例文)
・水ぞ清き(形容詞の連体形)↓意味(水が清らかだぞ)
・風なむ吹く(動詞の連体形)↓意味(風が吹くよ)
説明) 「や」「か」があれば疑問文か反語文となる。
例文)
・水や清き(形容詞の連体形)↓意味(水は清らかか?)(いや清らかじゃない)
・山か見ゆる(動詞の連体形)↓意味(山が見えるか?)(いや見えない)
説明) 「こそ」は文の意味を強調する。強調文か逆接文となる。
例文)
・風こそ吹け(動詞の已然形)↓意味(風が吹くよ)(風は吹くけれど)
・山こそ高けれ(形容詞の已然形)↓意味(山は高いよ)(山は高いけれど)
・我こそ行け(動詞の已然形)↓意味(私こそ行くよ)(私は行くけれど)
説明) 已然形と命令形が同じ動詞があるので、意味の取り違えに注意する。
例文)
・花咲け(命令形)↓意味(花よ咲きなさい)
・花こそ咲け(已然形)↓意味(花が咲いたぞ)
次の問題をプリントしてやらせる。
問題 次の( )に動詞を適当な形に直して入れ、=の後に意味を書け。
山あり。
山ぞ( )=
山こそ( )=
鳥鳴く。
鳥や( )=
鳥こそ( )=
山越ゆ
山なむ( )
山こそ( )
人死ぬ。
人か( )=
人こそ( )=
貧乏暇なし。
暇ぞ( )=
暇こそ( )=
山静かなり。
山や( )=
山こそ( )=