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高速 千円に惹かれて 善光寺参り 2009.4.26


 牛に引かれて善光寺参り という諺のとおり、善光寺はわれわれを知らずに引き寄せる力がある。
私は今日、全くその気はなかったのだが、突然、そう、お昼近く、もう11時を過ぎていたのだが
急に家にいたくなくなって、気がつくと高速にのっていた。
そうして、横川で釜飯を食べたまではよかったが、どこも行くところが無く、もうUターンして帰ろうかと思った。
仕方なく地図を広げてみると、善光寺という名が目に飛び込んできた。
即決。善光寺にナビをセットした。
善光寺は今、ご開帳とかでやたら騒いでいたのが私の頭に残っていたのだろう。
たいへんな混雑だった。表参道を通り越して、裏に回ってしまった。
得体の知れない歯の欠けたおっさんが駐車場の前にいた。
前金で五百円だという。
ちょっと迷ったが、どこも同じだろうと考えてそこへ入った。
結果的にとても近くてラッキーだった。善光寺の裏道にあたるところだが、徒歩5分という至近距離だった。

裏から入ったものだから、どこをどうお参りすればいいのか皆目わからない。
忠霊殿というところの地下に阿弥陀如来像が展示してあって、それを見学したら、そこで参拝のしおりをくれた。
そこではじめて、参拝の仕方がわかった。

これから参拝する人のために以下に書き写す。

その一 回向柱に触れる。
 本堂前に立つ大きな柱を回向柱といい、この柱は本堂内の前立本尊、阿弥陀如来像右手へとつながっている。この柱に触れることで、前立本尊との縁が結ばれるというのだ。
その二 前立本尊を参拝する
 善光寺の本尊は絶対の秘仏で、決して見せないのだという。だからその代わりに前立本尊が本尊の前に立っているのだという。
その仏を七年に一度ご開帳するというのだ。つまりご開帳といってもあくまで身代わり本尊なのだ。えらいもったいつけた仏である。
秘すれば花なり、というやつだ。たぶん、もう本尊は存在しないに違いない。
その三 お戒壇めぐりをする
 戒壇めぐりとは、ご本尊真下の真っ暗な回廊を巡って秘仏の本尊と縁を結ぶのだという。面白そうだが、待ち時間40分とかいうのでやめた。
その四 御印文を頂戴する
 これはご本尊の功徳のこもった印だという。
その五 経蔵を参拝する
 一切経が納まった経蔵である。
その六 史料館を拝観する
 私が一番最初に入ったのがここである。

といった具合だ。
お土産には、その一で触れた「回向柱」のお守りがいい。小さいのが千円だ。
帰りに参道を降りて、そばまんじゅうと野沢菜のやきもちを買って食べた。