なぜ外来はいつも混んでるか PART2

PART1をお届けしてからしばらくになりますが、相変わらず外来は混んでいます。

今回は趣向を変えて、私(内科、橋本)の外来待ち時間を減らすにはどうすればいいかを紹介します。ただし、必ずしも効果の程は保証できませんから念のため。なお、エッセンスは他の先生にも応用可能と思います。

1.避けられるのならば、混む日は避ける。

現在、私の外来はすべて予約制です。予約した方の九割は約束を守りますから、予約はいっぱいだけど外来は空いている、なんてことは絶対ありません。慢性疾患の場合は二ないし四週間隔で通院していただく場合が多いので、少なくとも二週間前、場合によっては四週間前に混み具合の趨勢は把握できます。自分の都合と内服薬の残りとの相談になりますが、可能ならば混んでいる日を避けて予約してみてください。

2.混んでいる日の四週後は混んでいる。

先に述べたこととも関連しますが、混んでいる日に来院された方の多くは、またその四週後に予約を取って帰ります。だから、その次に来るときもまた混んでいる。言うまでもなくこれは悪循環です。曜日をずらす、あるいは一週ずらすだけで劇的に条件が変わることもありますので、挑戦してみる価値はありますよ。

3.木曜日は混んでいる。

前に書いたように、北毛病院の内科常勤医師はたったの五人。しかも、病棟と診療所を掛け持ちですから、病院の外来診療に出ている医師はさらに少なくなります。詳細は本紙の診療体制表で研究していただくとして、私の外来診療との関連からすれば、木曜日はあまりお勧めできません。この日の内科外来は、私と小林院長の二診です。

4.水曜日も混んでいる。

唯一、午後の診療となる水曜日。しかも、診察に出ている内科医は私だけです。基本的に午前よりは午後の方が外来患者数自体は少な目ですから、たまーにガラガラの日もありますけど、大抵は一診体制が災いして非常に混み合います。二時間ぐらいお待ちいただくこと、つまり、診療開始の午後三時に受付しても、診察は五時過ぎってこともありますのでご注意の程。

5.診療所は空いていることが多い。

これはあくまで私の外来に限っての話です。所長でありながら、診療所の私の外来は空いている日が多いです。特に昨今は、ゴールデンウィークとの絡みで予約状況が極端に偏っており、予約患者三人という日もありました。反面、混む日は混むので、飛込み受診はお勧めできません。そこは予約制を活用して、空いてる日を選んでください。診療所の私の外来は火曜日と金曜日の午前中です。

さて、今日は月曜日。う~ん、混んでるなあ。


「くらしと医療」2000年7月号


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