08-6/15 虚実の実践 加藤秀郎
不虚不実
経病
腑病の
一部
虚実
病の
一部
臓病
。この区別から東洋医学は、
《人体のどこをどんな風に病傷と診て、何をしようとしているのか?》
〜まずはどこを?〜臓腑経絡の区別とはどういうことか?
肝心脾肺腎とか三焦や胃や胆、太陽経とか小腸経と考えず「五臓」「六腑」「経絡」と単態でとらえる
五臓(脳脊髄全体が持つ中枢機能と内蔵機能の総称)
人体がもつ神体(生命活動と寿命)の基本機能
 ・内部環境の維持(精)
 ・内外の疎通(魂-魄)
 ・情報の入力(魄)と分析(意-志)と表現(魂)
 ・成長と老化(精-神)
 ・休養と修復(自然治癒力)
 ・行動と破損(体長変化と疲労)
 ・飲食と発汗、排泄(智)
素問嬶鄂嫺餬个函臓病診断の細分化と
その修復理論へと特化していく(五行説の部分)
六腑(滋養機能と水分代謝、後天と先天の連結)
身体維持機能
 ・胆による内外環境の調和の監視
 ・三焦による水分分布と六腑の調整
 胆の実行と三焦の機能により
 ・胃の消化吸収と食欲の調節
 ・小腸での水穀の分化
 ・大腸による糟粕の排泄
 ・膀胱による余剰水分の排泄
素問の"熱病論"〜"腹中論"などの
症状は明記され五行のない部分
経絡(神経、血管、リンパ、汗腺、感覚器の機能発動の総合)
外部交流と活動表現
 ・外部情報と五臓六腑との連絡
 ・五臓六腑の状態の表現
体表機能の発生
 ・発汗や蒸散、毛穴の開閉や鳥肌
 ・五官機能と五臓との連絡
 ・知覚や触覚の発動や損傷情報
 ・動作機能の発動
 五臓六腑(絶対機能)と三陰三陽(相対機能)の連結
素問と難経では大きく生理学
五臓-六腑-経絡と生体活動の相関 
は五臓。
は六腑。
は経絡。各機能の損傷がそれぞれの病傷
入力
各感覚器(目、耳、舌、鼻、触圧覚、知覚、痛覚)
悄  ゜悄  ゜
衛気の働きで経絡が受ける
榮気の働きで経絡から五臓へ情報を送る
五臓へ
《魄》ー感覚器から五臓までの入力させる働き
《意》ー入力した物を意図的に判断する働き
《志》ー無意識的な反射を起こさせる働き
《魂》ー動作や反応など出力する働き
《神》ー判断もしくは反射で出力された結論
 
衛気が榮気からの命令と養分により、
各感覚器や動作器官の働きを発生させる
榮気が命令と養分を
経絡経由で各感覚器や動作器官へと運ぶ
出力
身体動作、発声、発汗、
毛穴の開閉や毛根の起立
見る、聞く、味わう、嗅ぐ
その他感覚器の働き
三焦 廳嫂綛鬚領れ
季節という絶対環境をふまえつつ
発汗や排泄などの状況に応じた水の分配
食欲や喉の渇きの
コントロール
水穀の分離具合
排泄内容の決定
 食
 物
(木である胆が、奥の五臓から腑へ指令の出力)
生理動作における
水穀の必要性と
代謝や排泄の判断
 排
どんな風に?‘衛気榮血’と‘気血榮衛’の違い
経絡の内外を流動するのは‘榮気’と‘衛気’ですが、
この働きを細分化した物が‘衛気榮血’です。

佞凌Г良分が‘衛気榮血’
体表器官の
働きの発動と
情報の受領
外部情報の感受と、器官機能が発動したという現象
情報感受や各器官発動機能があって、養分で滋養され指令で動作する状態
体表機能の衛竜い箸い植物性反射(人体の天-地)
各器官への
養分と
動作の指令
衛気の働きの発動起因;衛気の感受情報娶淆]紫ガ娜匍い悗陵槓と指令
榮気が情報や指令、養分を伝達するという能力を有するという状態
人体内部の先天機能と外環境を結ぶインフラ基幹(人体の天-人)
‘気血榮衛’は正確には‘気血気榮衛気’になります。
六腑
五臓

外環境

この"気"
の分析が
五行論
経絡

に、対し‘気血榮衛’とは、
五臓六腑経絡の全てを
引っくるめた生理の総称です。
この医学の言う病傷〜脈状が起こる物理要因〜経絡は"経脈""絡脈"であり、脈を流動する"気"とは?
心臓と動脈では神経支配に若干の違いがあります。
まず心臓は上顎神経節、中顎神経節、星状神経節から連絡された交感神経支配で、ノルアドレナリン作用で心拍数や収縮力が増大します。副交感神経である迷走神経の支配ではその逆がおこりますが、洞房結節を中心とした刺激伝導系による独自の動きを持ちます。
動脈は灰白交通枝経由の交感神経支配によってノルアドレナリンの作用で収縮をし、拡張は交感神経の場合はアセチルコリン性で骨格筋の血管平滑筋を、副交感神経の場合は唾液腺や脳の軟膜の血管に作用をします。
また動脈の中膜は平滑筋繊維が豊富で、交感神経支配により拍動をおこします。しかし心臓から出たばかりの大動脈の中膜は平滑筋が少なく弾性繊維が多い。これは血管自体の拍動力をこの部分では持たないようにして、心臓の拍動脈を動脈の拍動に干渉しないように受け取ります。その後、動脈中膜の平滑筋量が増えて、心臓拍出の補助として動脈の拍動をおこします。
心臓が収縮した時の血管内部の陽圧化に動脈は拡張で、心臓が弛緩した時の陰圧には収縮でサポートします。ですから心臓と動脈は個別に動作するため、橈骨動脈拍動部で脈が飛ぶ事を確認できても、実際に心臓の拍動を計ると不整脈が見つからないことがあるのです。
内外の環境対応上から心臓拍出量は適切でありながら体の機能に亢進がありますと、副腎からのノルアドレナリンの分泌が促進して心臓の拍出状態に対して収縮が若干早まります。それが“急”脈です。陽圧が残っての収縮なので反動を受け急に脈が立ち上がります。機能低下では収縮が遅れるため脈が緩い“緩”脈になります。
心臓拍出量が低下傾向での体の機能が亢進は収縮の早まりから“滑”脈となり、上昇傾向での機能低下は収縮が遅れから“渋”脈となります。
心臓と動脈の拍動の歩調が上手く合っていないと“数”脈となり、動脈の自律拍動がほとんど途絶え、心臓拍出の影響のみで脈動をしている状態が“遅”脈といえます。つまり脈を流動する気とは、〜神経支配と身体状態の様相を言います〜
何をしようとしているのか?〜脈からの五行の調整〜
六腑の病〜数脈であった場合〜
腑病は不虚不実の範囲で自経治療のため
十八難で三焦のチェック 〜寸関尺を診る〜
関上の脈が普通に強い場合でも、
寸側に倒れ込む感じの脈の打ち方や
尺寄りで脈が上下している場合もある。
上部-寸 胸以上で頭に至るの疾 上焦
中部-関 膈以下で齊に至るの疾 中焦
下部-尺 齊以下で足に至るの疾 下焦
寸口が目立つ場合、上焦。肉体環境と五臓指令に対して、陽性の不対応
関上が目立つ場合、中焦。脈の上下の上点と下点の垂直性のチェック
尺中が目立つ場合、下焦。肉体環境と五臓指令に対して、陰性の不対応

治療は
寸口が目立つ場合と関上脈の上点が寸口寄りは 〜上りが強いもしくは下がりが弱い〜
肝経;行間か心包;太陵により上りの瀉か、肺経;太淵か腎経;復溜による下がりの補。
尺中が目立つ場合と関上脈の下点が尺中寄りは 〜上りが弱いもしくは下がりが強い〜
肝経;曲泉か心包;労宮(代)により上りの補か、肺経;尺沢か腎経;湧泉による下がりの瀉。
※(代)は七十三難に従う

五臓の病〜遅脈であった場合〜
一臓損傷であり、他経治療のため
五難で五臓のチェック
それぞれの圧力深度で、
目立って強い点、弱い点を探る
その最も目立った深位が傷病部である
傷病部から四十九難に従って、
予後や病状、傷病経過などが診断できる。
組織 切脈の時の圧力(脈の軽重)
皮毛
三菽
血脉
六菽
肌肉
九菽
十二菽
按じて骨に至り、挙げたときに指に疾くに来る

治療は

脈が目立った強かって場合は‘実’、弱かった場合は‘虚’。
傷病部が‘実’の場合、その子経を‘瀉’する。
傷病部が‘虚’の場合、その母経を‘補’する。
つまり病証が‘肝実’であれば
その子経である‘心’を瀉するため‘心’の子経の‘脾経’の兪土穴である‘太白’に‘瀉’をする。さらには
‘瀉’になる経である‘心包経’の、兪土穴である‘太陵’で直接‘瀉’をすることで、肝実の改善のサポートをする。
また病証が‘肝虚’であれば
その母経である‘腎’を補するため‘腎’の子経の‘肺経’の経金穴である‘経渠’に‘補’をする。さらには
‘補’になる経である‘腎経’の、経金穴である‘復溜’で直接‘補’をすることで、肝虚の改善のサポートをする。
この方法は、一臓損傷のみで七伝の可能性がないと言う事が前提
ただし生体である以上、微弱な七伝の可能性を残します。
そのため肝実の主治経である脾経の働きのサポートとして、心包経があります。
心包経がこの場合の‘瀉’になる経ですが、子穴へ直接瀉法を行う反面、脾経の母経として主治経への‘補’的な働きも含まれます。
ですから脾経を使用することで、肝実による相剋影響が脾経に出てしまう可能性があり、診察上では見つからなかった七伝の存在で治療が安定しづらいなどの場合に、心包経を用います。
選穴内容
強い場合の選経選穴
主穴 / 副穴
弱い場合の選経選穴
主穴 / 副穴
肝経;太敦 / 腎経;湧泉 心包経;労宮 / 脾経;太都
肺経;経渠 / 脾経;商丘 腎経;陰谷 / 肝経;曲泉
腎経;陰谷 / 肺経;尺沢 肝経;行間(代) / 心包経;労宮
脾経;太白 / 心包経;太陵 肺経;経渠 / 腎経;復溜
心包経;労宮 / 肝経;行間 脾経;太白 / 肺経;太淵

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